ロバート・ダウニー・Jr.登場にコミコン会場は「マジかよ!?」 勝負に出たMCUの今後に期待

『ファンタスティック・フォー』最後に嬉しいサプライズ!

 『サンダーボルツ』一行が降壇し、次の映画のタイトルが発表されます。『ファンタスティック・フォー』です。監督が登壇しますが、ロンドンで今絶賛撮影中とのことで、4人のキャストの撮影合間の集合写真を見せてくれました。ということは主役の4人はロンドンにいて今日来れないのかなと思いました。

 続いて映像のお披露目。その前に監督が、今回の映画『ファンタスティック・フォー』は、別バースの1960年代が舞台で、その世界はレトロフューチャー的世界観であると説明。

 そしてお披露目になった映像は、その世界のテレビ番組のニュースで、これから宇宙に行くという4人を紹介する体裁になっています。コミックなどではこの後、この4人は宇宙線をあびて超人になるわけで、つまり今回の映像は超人になる前の4人の様子なんです。だから、今回の映像では4人のコスチューム姿とかスーパーパワーの様子は映っていません。

 ちなみこの4人はすでに“ファンタスティック・フォー”と仇名されている4人組のようです。ここまででも大満足だったんですが、最後のほうで映像のトーンが変わって、ビルを覗く大魔神のような巨人が登場。コミックファンが待ちにまったギャラクタスです! ここは会場大拍手。そして、最後にこの映画のタイトルが『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス』になったことが発表されました。人類の第一歩、本当宇宙開発っぽいですよね。初映像を観ることができて感激しているファンを前にさらに嬉しいアナウンスが。

(左から)マット・シャックマン、ケヴィン・ファイギ、エボン・モス=バクラック、ジョセフ・クイン、ヴァネッサ・カービー、ペドロ・パスカル

 その後、先ほどロンドンにいると言った4人がなんと! この会場に来てくれているというのです! というわけでペドロ・パスカル、ヴァネッサ・カービー、ジョセフ・クイン、エボン・モス=バクラックの4人が登壇しました! これまた悲鳴に近い歓声です。

 そしてこの後面白い演出があって、この4人はこれからロンドンにすぐに帰らなきゃいけない。だから特別な車を用意した、というアナウンスとともに会場内にファンタスティックカーが現れ、場内を飛行しました(笑)。ファンタスティックカーというのはチームが乗る空飛ぶ車型のスーパーメカ。さっきの映像の世界観にあわせたデザインのレトロ・フューチャーな車がホールH内を飛行しました。

ロバート・ダウニー・Jr.がドクター・ドゥーム役に!

(左から)ケヴィン・ファイギ、ジョー・ルッソ、ロバート・ダウニー・Jr.、アンソニー・ルッソ

 この3本の紹介だけでも嬉しい&満足なのに、ケヴィン・ファイギから最後にこれからのアベンジャーズ映画について話しましょう、みたいなフリがありました。まずは、次のアベンジャーズ2作(『アベンジャーズ5』と『6』)の監督について発表しましょうと。

 ここで映像が流れます。なぜか『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の映像から始まり、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』の映像が。なぜこの4本なのか?

 そう、これら4本の監督と言えばルッソ兄弟! 画面に「ルッソ兄弟が返ってくる!」との字幕が。なんとファンが一番信頼しているMCUの監督2人が返ってくるのです! たちまち会場内は「おおお!」とどよめき、「ルッソ!」コール。この声に押されてルッソ兄弟が登場します。

(左から)ジョー・ルッソ、アンソニー・ルッソ、ケヴィン・ファイギ

 そして、紹介されたアベンジャーズの映画は2作。「まず最後のほうから紹介しましょう」とアナウンスがあり、6作目が『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』であると改めて発表。赤字ベースのロゴです。

 続いて、5作目。実は5作目は『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ』と一度発表されていたのですが、カーン役のジョナサン・メジャースの降板などで大幅な見直し状態になっていたのです。だから、ファンとしては第6作『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』よりも、第5作のほうが気になっていた。ルッソ兄弟はだからこそなおさら、5作目のほうが注目されているとわかっていて、本作のタイトル発表を最後にもってきたのです。

 ルッソ兄弟は、「マーベルにとって非常な重要なキャラが5作目から登場します」と紹介。その声にあわせ、ステージにはローブを着た仮面の男たちが登場。コミックを知っている人にはもうおなじみのマーベル史上最も人気のある悪役の一人ドクター・ドゥームです!

(左から)ジョー・ルッソ、アンソニー・ルッソ、ケヴィン・ファイギ

 つまり、この映画のメイン・ヴィランはドクター・ドゥームなのです! ドクター・ドゥームたちが集まる中、ゆっくりとスクリーンにタイトルが表示。ここでアベンジャーズの5作目は『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』であると明らかにされ、緑色ベースのロゴが!

 ルッソ兄弟は続けます。「このキャラを最も偉大な俳優に演じてもらいます! 発表しましょう」と。ドクター・ドゥームたちの中の1人が舞台中央に。そしてマスクをとったら、ロバート・ダウニー・Jr.でした! これには僕も悲鳴をあげました! 周りはもう「Oh, my God!」の嵐(笑)。

 ロバート・ダウニー・Jr.は「New mask, Same task.」と言いました。ドクター・ドゥームも鉄仮面の男です。だから、アイアンマンとは違う新しいマスクをつけるが、自分の使命=タスクは同じと言ったのです。この「Same task」がMCUをまた自分が盛り上げるのが使命という意味なのか、もしかるするとMCU版のドクター・ドゥームは別バースでもともとアイアンマン的な存在(だからアイアンマンと同じ使命)で闇落ちしたのか、どっちのニュアンスかはわからないのですが、少なくとも前者は確かにその通りです。

 もともとドクター・ドゥームはファンタスティック・フォーのヴィランからスタートしたので、MCU版の『ファンタスティック・フォー』で何らかの形で登場、そして『ファンタスティック・フォー』は今のMCUの舞台とは別バースだから、ファンタスティック・フォーとともにこっちのバースにやってくるのでしょうか。おそらく発表を受けて、世界中のマニアの考察が始まっているでしょうね(笑)。とにかく2010年に『アベンジャーズ』の発表があったパネルに匹敵するぐらいの衝撃で、このところちょっとスランプ状態が心配されていたMCUが、『デッドプール&ウルヴァリン』で調子を取り戻し、そして勝負に出た感じのパネルでした。

 なお、コミコン会場の屋外広告バナーは『ファンタスティック・フォー』、会場内のマーベルブースには『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のスーツが展示。これがまたカッコよかったので、まずは直近の『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』から楽しみに待ちましょう。

 ちなみに今回、サンディエゴ・コミコンの屋外コンサートにLiSAさんが登場。マーベル・スタジオのパネルのために一晩以上並んでいる自分にもLiSAさんの歌声が聞こえてきて癒されました(笑)。

■公開情報
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』
2025年2月14日(金)日米同時公開

『サンダーボルツ*(原題)』
2025年日本公開(全米公開2025年5月2日)

『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス(原題)』
2025年日本公開(全米公開2025年7月25日)

『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』
2026年5月北米公開

『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)』
2027年5月北米公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2024 MARVEL.

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