『劇場版モノノ怪 唐傘』ファンタジア国際映画祭“今敏賞”受賞 中村健治「非常に光栄な賞」

 公開中の映画『劇場版モノノ怪 唐傘』が、第28回ファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞にあたる今敏賞を受賞した。

 2006年にフジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送されたオムニバス『怪~ayakashi~』の一編『化猫』から派生し、2007年にテレビアニメシリーズとして放送された『モノノ怪』。初の映画化となる本作では、主人公の薬売りがモノノ怪「唐傘」と対峙する。女たちの情念渦巻く大奥を舞台に、薬売りの退魔と救済の儀が始まる。

 カナダ・モントリオールで開催中の第28回ファンタジア国際映画祭で、本作が最優秀長編アニメーション賞にあたる今敏賞を受賞。1966年に始まり、今年で28回目を迎えるファンタジア国際映画祭は、北米最大のジャンル映画祭。北米やヨーロッパ、アジアの作品を中心に数多くの映画が上映される。なお、過去に『THE FIRST SLAM DUNK』や『犬王』が同賞を受賞している。

コメント

ファンタジア国際映画祭

『劇場版モノノ怪 唐傘』は、2Dアニメーションというメディアを新たな可能性へと押し進め、アートフォームのさらなる進化への扉を大きく開いた。幻想的で魅惑的な作品だ。色彩の饗宴、一コマ一コマ細部にまで細心の注意を払って作られていて、すべての視覚的要素が複雑で魅惑的な物語を生み出している。本作の素晴らしさを十分に堪能するためには大きなスクリーンで鑑賞しなければ、もったいない作品である。

中村健治(監督)

めちゃくちゃビックリして、自宅の床に倒れてしまい、しばらく動けませんでした!!! これでモントリオールが自分にとって特別な場所になりました。非常に光栄な賞をいただき感謝します。海を越えて心がつながった気がします。ありがとうございました!

■公開情報
『劇場版モノノ怪 唐傘』
全国公開中
キャスト:神谷浩史(薬売り役)、黒沢ともよ(アサ役)、悠木碧(カメ役)、花澤香菜(北川役)、小山茉美(歌山役)、戸松遥(大友ボタン役)、日笠陽子(時田フキ役)、甲斐田裕子(淡島役)、ゆかな(麦谷役)、梶裕貴(三郎丸役)、福山潤(平基役)、細見大輔(坂下役)、入野自由(天子役)、津田健次郎(溝呂木北斗役)
監督:中村健治
キャラクターデザイン:永田狐子
アニメーションキャラデザイン・総作画監督:高橋裕一
美術設定:上遠野洋一
美術監督:倉本章、斎藤陽子
色彩設計:辻󠄀田邦夫
ビジュアルディレクター:泉津井陽一
3D監督:白井賢一
編集:西山茂
音響監督:長崎行男
音楽:岩崎琢
主題歌:アイナ・ジ・エンド「Love Sick」(avex trax)
プロデューサー:佐藤公章、須藤雄樹
企画プロデュース:山本幸治
制作:EOTA
製作:ツインエンジン
©︎ツインエンジン
公式サイト:https://www.mononoke-movie.com/
15周年記念サイト:https://www.mononoke-15th.com/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/anime_mononoke
公式Instagram:https://www.instagram.com/mononoke_movie_official/

関連記事