『バティモン5』撮影現場を捉えたメイキング映像公開 第2弾入場者プレゼントも決定

 公開中の映画『バティモン5 望まれざる者』のメイキング映像が公開された。

 本作は、『レ・ミゼラブル』で長編デビューしたフランスの監督ラジ・リが、“排除”と“怒り”の衝突を描いた人間ドラマ。

 パリ郊外(=バンリュー)。ここに立ち並ぶいくつもの団地には労働者階級の移民家族たちが多く暮らしているが、このエリアの一画=バティモン5では再開発のために老朽化が進んだ団地の取り壊し計画が進められている。そんな中、前任者の急逝で臨時市長となったピエールは、自身の信念のもと、バティモン5の復興と治安を改善する政策の強行を決意。だがその横暴なやり方に住民たちは猛反発。やがて、これまで移民たちに寄り添い、ケアスタッフとして長年働いていたアビーたちを中心とした住民側と、市長を中心とした行政側が、ある事件をきっかけについに衝突。やがて激しい抗争へと発展していく。

映画『バティモン5 望まれざる者』メイキング映像

 公開されたメイキング映像には、ラジ・リ監督が実際にバンリュー地区に住むエキストラたちとさまざまな対話をしながら演技指導し、撮影を進めていく様子が捉えられている。市長の横暴に耐えかねた住人たちが、新しいリーダー・アビーを擁立するためにデモを決行するシーンでは、エキストラが「自分の権利のために意見を表明したい」「もうウンザリだからね」と実際の生活を語りながら、リアルな気持ちのままで撮影に参加する姿が。ほかにも“いいシーン”を撮るために声をあげながら、現場を駆け巡る監督の姿も切り取られている。

 また、本作をイメージしたグラフィティアートがデザインされたポストカード2種が、第2弾入場者プレゼントとして6月1日と6月2日の2日間限定で配布されることが決定。配布劇場は新宿武蔵野館とヒューマントラストシネマ有楽町で、各日先着・数量限定につき、なくなり次第終了となる。

 本作の日本版ポスターのデザイナーでもあるグラフィックデザイナーの椚田透が手がけた本ビジュアルは、「バンリューの出口なき混沌」をコンセプトに、団地、移民たちの姿が色彩豊かに表現されている。

■公開情報
『バティモン5 望まれざる者』
新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開中
監督・脚本:ラジ・リ
出演:アンタ・ディアウ、アレクシス・マネンティ、アリストート・ルインドゥラ、スティーヴ・ティアンチュー、オレリア・プティ、ジャンヌ・バリバール
配給:STAR CHANNEL MOVIES
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ
2023年/フランス・ベルギー/シネマスコープ/105分/カラー/仏語・英語・亜語/5.1ch/原題:Bâtiment 5/字幕翻訳:宮坂愛/映倫区分:G
©SRAB FILMS - LYLY FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE – 2023
公式サイト:block5-movie.com
公式X(旧Twitter):@STAR_CH_MOVIES

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