『南くんが恋人!?』に沢村一樹、木村佳乃ら出演 “旧南くん”武田真治が飯沼愛の父親役に

 武田真治が、7月期に放送されるテレビ朝日系火曜ドラマ『南くんが恋人!?』に出演することが決定した。

 1987年に刊行された内田春菊の漫画『南くんの恋人』を、初の“男女逆転バージョン”で映像化する本作。原作漫画は、1994年に高橋由美子&武田、2004年には深田恭子&二宮和也、と2度にわたって連続ドラマ化された。これまでの作品で15センチの手のひらサイズになってきたのは女子高生の“ちよみ”だったが、今作では“南くん”が手のひらサイズになって、ちよみの前に現れる。

 主人公・堀切ちよみを演じるのは、『VIVANT』(TBS系)、『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)などの飯沼愛。ちよみの恋人で、突然15cmの手のひらサイズになってしまう南くんこと南浩之を、FANTASTICSの八木勇征が演じる。

 1994年にテレビ朝日系で放送された『南くんの恋人』では、小さくなってしまったちよみを大切に世話しながら一緒に暮らす心優しい“南くん”を演じた武田。そんな武田が今作では、ちよみの父・信太郎を演じる。自宅の隣で焼き鳥店を営む信太郎は、ちよみとは血の繋がりがないものの、ちよみのことを大切に思っている心優しい男性だ。

 武田は、1994年の『南くんの恋人』は自身にとっても「出世作となった」と言い切り、「内田春菊さん原作のこの作品に再度関わることができ、うれしくて打ち震えました!」と興奮。前作では“当事者”を演じたが、今作では“当事者となってしまったちよみと南くんを見守る大人”を演じることになり、「悩みを抱える娘と向き合う、その戸惑いやハラハラを全国の娘を持つお父さんにも共感してもらえたら」と、役柄への意気込みを明かした。

 また、「もしも自分が15センチになってしまったら?」と聞かれた武田は、「僕は小さくならなかったほうだったので、30年間想像したこともなかった……」と回答。

 メインキャストの発表時に「武田さんに『南くんの恋人』をやられていた当時のことは絶対お伺いしたい」と話していたちよみ役の飯沼と、南くん役の八木。特に八木は「武田さんに当時のことを伺って、自分の南くんにも落とし込めたら……」と、共演を心待ちにしていることを明かした。

 あわせて、ちよみの祖母・百合子を加賀まりこが演じることが決定。百合子は、楓の“別れた夫の母”で、実の息子よりも嫁の楓と暮らしていくことを選び、ろくでなしの息子を家から叩き出した、という逸話を持つ。「大先生」と呼ばれ、美容室「ガーベラ」を楓とともに切り盛り。楓とは、本当の母娘のような関係を築いている。

 そして、信太郎が営む焼き鳥店の常連で、商店街で手芸店を営む“チャコ”こと木村久子役には室井滋、ちよみが所属するバスケ部のコーチでもある山高晋一役には光石研が決定した。

 さらに、本作の脚本家・岡田惠和が手がけたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』では夫婦役を演じた木村佳乃と沢村一樹が、新たな形で岡田作品に参戦。沢村が演じるのは、小さくなってしまう“南くん”の父・晴幸。ドイツ文学の教授で、妻を亡くして以来、息子と2人きりに。しかし、ここ最近は“南くん”とのやりとりもあまりなく、ちよみに様子を聞くばかり。 そんな父と息子の関係は、“南くん”が小さくなってしまったことで変化していく。

 そして、木村が演じるのは、ちよみの母・楓。楓は、昭和レトロな商店街にある美容室「ガーベラ」で働く、面倒見がいいが、どこか天然な人物だ。

 台本を読んで、すでに「キュン」としまくっているという木村。「(脚本の)岡田惠和さんはどうしたらあんなに若い女性のキュンがおわかりになるのか、ぜひ伺ってみたい」と目を輝かせた。

 また、『南くんが恋人!?』の放送を記念して、テレビ朝日系で放送された高橋&武田の1994年版『南くんの恋人』、深田&二宮の2004年版『南くんの恋人』が配信されることが決定。6月7日からTVerで順次、無料配信される。

武田真治(堀切信太郎役)コメント

企画を聞いた際の印象

内田春菊さん原作のこの作品に再度関わることができるとは思ってもいなかったですし、しかも脚本は岡田惠和さん。今回演じるのは“南くん”ではありませんが、自分としては“出世作”にもなったシリーズの新作に関わることができるのがうれしくて、打ち震えましたね! 

出演に向けて楽しみなこと

僕が南くんを演じた『南くんの恋人』は、物語も本当に面白かったですし、ぶっ飛んだストーリーに視聴者の皆さんもついてきてくれました。当時は昭和から平成になって間もない頃で、学園モノというとちょっと悲しいストーリーのものが多く、その中では新しいタイプの学園モノでした。着ていた衣装や髪型、高橋由美子さんが歌う主題歌など、全てがムーブメントになっていったことを覚えています。今回はきっと僕よりも若いスタッフに囲まれて撮影をしていくと思いますが、今の自分たちがいいと思うものを全部取り入れて、みんなで楽しくのびのびやっていけたらなと思います。

『南くんの恋人』(1994年)撮影当時の思い出

実は高橋由美子さんにあまり会っていないんです(笑)。当時、たくさんの視聴者が会いたかった高橋由美子さん演じる“ちよみ”に、僕も同じように会いたかったのを覚えています。あとはそうですね、ピンク色のGジャンを着ていたと思うんですけど、あれ、僕の自前だったんです。今でもとってあるので、今作でも一度はご披露したいと思っています(笑)。

堀切信太郎をどのように演じたいか

僕が演じる信太郎は、ちよみの父親なのですが、血の繋がりはない複雑な家族構成でもあります。『南くんの恋人』で振り返ってみると素敵だったのは、「小さくなってしまうことで、うまく伝えられない悩みに大人も向き合い、一緒に成長していく」というところもうまく描かれていたことだったように思います。今回は僕もその大人の側になり、悩みを抱える娘と向き合うことになるわけですが、その戸惑いやハラハラを全国の娘を持つお父さんにも共感してもらえるといいなと思います。岡田さんの脚本ではそういった“今の時代のお父さんの姿”、“娘との向き合い方”も描かれているので、うまく表現していけたらと思います。

もしも15cmの手のひらサイズになったら、やってみたいこと

日常が全部日常ではなくなって、全てが大冒険になるのでしょうね……。30年間想像したこともなかったな…。やっぱり僕は小さくならなかった方だったので(笑)! 30年前は15cmになった女の子をポケットに入れて学校に通ったので、僕も誰かのポケットに入っていろんな人の日常を体験してみようかな……!

視聴者へのメッセージ

この夏一番面白いやつです! ぜひ楽しみにしてください!

沢村一樹(南晴幸役)コメント

企画を聞いた際の印象

僕はあんまり漫画を読むタイプではないのですが、実は『南くんの恋人』は原作を読んでいて、すごく泣いたのを覚えています。映像化も数多くされていますが、今回のような“男女逆転”は初めてだそう。脚本も岡田惠和さんなので、切ないお話になるんだろうな、と思うので、そのような作品に参加できてうれしかったです。

脚本を読んだ感想

岡田さんとは何度もお仕事をさせていただいていますが、とにかく緻密に計算された脚本だという印象です。登場人物1人1人に温かい命を吹き込んでくださるので、読んでいて楽しいのと同時に、少しプレッシャーも感じます(笑)。今作もすごく優しい脚本になっていますので、この本の雰囲気をちゃんと伝えられるかな、とプレッシャーを感じながら、楽しく演じられたらと思っています。

南晴幸をどのように演じたいか

僕が演じるのは、小さくなってしまう南くんの父親です。まだ頭の方の台本しかできていないのですが、これからどんどん、岡田さんならではの「父と息子のやりとり」が出てくるんだろうなぁ、と楽しみにしています。

もしも15cmの手のひらサイズになったら、やってみたいこと

まずはスーパー銭湯に行くでしょうね(笑)。普段入れないところに入ったり……(笑)。うちはネコを飼っているので、ここぞとばかりにいじめられそうだな……!

視聴者へのメッセージ

とっても優しい、甘くて切ないドラマです。今までにない素敵なストーリーをお届けしたいと思っていますので、皆さんよろしくお願いします。

光石研(山高晋一役)コメント

企画を聞いた際の印象

また、『南くんの恋人』はこれまでに何度も映像化されている名作ですが、作品への印象などもお聞かせください。
内田春菊さん原作の作品で、これまでにも数々評判になってきた作品にお声をかけていただけてとてもうれしく思っています。このような恋愛モノのお仲間に入れていただけるのは、うれしいですね!

脚本を読んだ感想

岡田さんの作品はいくつか出させていただきました。一見、読みづらそう、やりづらそうに見えるのですが、何回かやっているうちにすごく肌なじみがよくなってくるんですよね。セリフ1つ1つも粒立っていて、ともすると歌詞のように見ている方に届くこともあり、それが岡田さん独特の魅力だと思っています。大好きな岡田さんの脚本の世界に入れるのがとても楽しみです。

山高晋一をどのように演じたいか

僕が演じる山高はちよみも所属するバスケ部のコーチ。明るい先生ですが、ちょっとおっちょこちょいなところもあって生徒からは慕われています。楽しく演じられたらいいなと思っています。

もしも15cmの手のひらサイズになったら、やってみたいこと

考えてみたけれど、どんな答えがいいのか思いつかず、皆さんがどんな風にお答えになっているのか気になっています(笑)。そのサイズなら食費も浮きそうだし、誰かのポケットに入って映画でも見に行ったら楽しそうだな、なんとそんなことしか思い浮かばなかったんですよね(笑)。

視聴者へのメッセージ

今回の作品は、いろんな世代の方に見ていただいて、楽しんでいただける作品になると思います。若いキャストの皆さんに置いていかれないように、僕ら中年も一生懸命併走していきたいと思います!

室井滋(木村久子役)コメント

企画を聞いた際の印象

また、『南くんの恋人』はこれまでに何度も映像化されている名作ですが、作品への印象などもお聞かせください。
実は私、原作の内田春菊さんとはお友だちで、結婚式にも行っているんです(笑)。そんな間柄なので、原作の『南くんの恋人』ももちろん読んでいますが、原作のほうはもう少しセクシーな雰囲気もありますよね。でも今回の『南くんが恋人!?』は、すごく爽やかな夏にピッタリのお話で、可愛くてチャーミングで、でもドキドキするようなお話になっているので、素敵だなと思いました。

脚本を読んだ感想

岡田さんの脚本はワクワク感がいっぱいで、「この先どうなるんだろう」とどんどん読み進めてしまいます。自分が出演していながらも、「どうなっちゃうんだろう!」と気になるので、どんな結末になるのか今から楽しみにしているんです! 

木村久子をどのように演じたいか

私の役は「ちゃこ」と呼ばれるおばちゃんで、家は商店街の中でも昔からやっている手芸屋さんです。“手芸をやっている”というのが、おそらくこのドラマの中でキーポイントになっているのかな、と勝手に思っています(笑)。すごくアットホームな昔ながらの商店街の中にいる「ちゃこ」ですが、目撃者でもあるので、きっとたくさん悩んだり、迷ったりするんだろうな、と思いながら台本を読んでいます。

もしも15cmの手のひらサイズになったら、やってみたいこと

すごく可愛がっていた「チビ」というネコがいたんですけど、その当時「どうしてチビと私は同じサイズじゃないんだろう!」って思うくらい大好きだったんです。もし私が15cmになったら、チビの上に乗ったりしながら一緒にいられるのにな、っていうことを真っ先に考えました。
でも小さいと移動も不便でしょうし、食べ物もどのくらい食べるのかな、とかいろんなことを考えてしまいますよね。

視聴者へのメッセージ

皆さん、この夏とっておきの経験をしてみませんか? あなたがもしも15cmになったら、あるいはあなたの恋人が15cmになったら……いろんな想像を巡らせて、ドラマをお楽しみください!

加賀まりこ(堀切百合子役)コメント

脚本を読んだ感想

私が演じるのは、湘南で昔から美容院をやっているおばあちゃんの役です。こういった地に足のついた役というのは珍しいのですが、なんとも言えず温かい家族に囲まれ、15cmになった大好きな南くんもそばにいて、と幸せな人。家族との距離感のとりかたもすごく上手な人として描かれています。すごく理解しやすい役ですし、こんな素晴らしい作品に参加できるのは本当にうれしい限りです。

もしも15cmの手のひらサイズになったら、やってみたいこと

15cmになってしまったら、どうしましょうね……(笑)。初めて考えてみたけど、まずどうやって自分を認識してもらおうか考えるだろうから、どこの誰にすがって伝えようかを考えるかな。自己主張強いと困っちゃうわね(笑)。

視聴者へのメッセージ

小さくなった南くんが、いったいどこにいてどうなってしまうのか……。きっと楽しいドラマになりますので、お楽しみに!

木村佳乃(堀切楓役)コメント

企画を聞いた際の印象

また、『南くんの恋人』はこれまでに何度も映像化されている名作ですが、作品への印象などもお聞かせください。
私、ドンピシャの世代でございまして、武田真治さんが高橋由美子さんを手のひらに乗っけているあの作品を拝見していました。今回は男女が逆になり、ちよみではなくて南くんが小さくなると聞いて、すごく楽しみでした。“南くんシリーズ”がこの時代にもう一度映像化され、しかも男女逆転する、その世界に私も入らせていただけることにとにかくワクワクしています!

脚本を読んだ感想

ちよみと南くんの恋愛模様に、めちゃめちゃキュンとしました(笑)! 1人で読みながら「キャー!」ってなってしまったほどで、岡田さんはなぜこんなにも若い女性のキュンがおわかりになるのか、ぜひ伺ってみたいです。

堀切楓をどのように演じたいか

私はそんな“キュン”を支援するちよみの母・楓を演じます。明るくてちょっと天然で、すごく愛情深い母親で、娘、息子のことが大好き、加賀まりこさん演じる“大先生”を大尊敬している女性です。加賀さん、室井滋さんとご一緒させていただくのは久しぶりで、ちょっと緊張しますが、加賀さん、室井さんの懐に飛び込んで、甘えさせていただきながら、楽しく生き生きと演じられたらと思っています。
また、楓はちよみの変化にも気づくことになります。岡田さんの脚本がキャラクターの心情なども細かく描かれているので、そういった部分も丁寧にキチンと表現していきたいと思います。

もしも15cmの手のひらサイズになったら、やってみたいこと

私、旅行に行くのが大好きなので、誰かのポケットに潜り込んでいっぱい海外旅行してみたいです! でも保安検査場で引っかかっちゃったら困りますね(笑)。

視聴者へのメッセージ

今年も暑い夏になることが予想されますが、『南くんが恋人!?』ではとても爽やかなキュンをたくさんお届けしますので、ぜひ楽しみにしていてください!

■放送情報
『南くんが恋人!?』
テレビ朝日系にて、7月スタート 毎週火曜21:00〜21:54放送
出演:飯沼愛、八木勇征(FANTASTICS)、武田真治、加賀まりこ、室井滋、光石研、沢村一樹、木村佳乃
原案:内田春菊『南くんの恋人』(青林工藝舎刊)、『南くんは恋人』(ぶんか社)
脚本:岡田惠和
監督:宝来忠昭(テレビ朝日)、小松隆志(テレビ朝日)ほか
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
ゼネラルプロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)
プロデューサー:神田エミイ亜希子(テレビ朝日)、布施等(MMJ)、村山太郎(MMJ)
制作:テレビ朝日、MMJ
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/minamikun/
公式X(旧Twitter):https://x.com/minamikun_ex
公式Instagram:https://www.instagram.com/minamikun_ex

■配信情報
『南くんの恋人』(1994年)
TVerにて、6月7日(金)~7月16日(火)順次配信
TELASAにて、6月7日(金)より全話一挙配信

『南くんの恋人スペシャル もうひとつの完結編』(1994年)
TVerにて、6月24日(月)~7月16日(火)配信
TELASAにて、6月7日(金)より全話一挙配信

『南くんの恋人』(2004年)
TVerにて、6月11日(火)~7月16日(火)順次配信
TELASAにて、6月11日(火)より全話一挙配信

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