吉沢亮、“芝居をしないように演じた”『PICU』を語る　「今後も続いていってくれれば嬉しい」

仕事をする中で「年下の共演者の方が増えた」

――今回は、研修医役で小林虎之介さんと武田玲奈さんが登場します。

吉沢：虎之介くんは坊主頭にウィッグをつけてお芝居していましたが、いざ全部取ったら誰か分からなくなってしまい、「知らない人に話しかけられた」みたいな瞬間がちょくちょくありました（笑）。お2人とも連ドラからの流れがある中での出演になりますが、（あとから入ってくることに）気まずさを感じることなくフラットに現場に馴染んでいたので頼もしかったです。今回、僕は虎之介くんとのシーンが多かったのですが、現場でストイックにお芝居と向き合っている感じが素敵だなと思いました。

――先輩らしく振る舞う様子も見れそうですね。

吉沢：そこは新しかったですね。（研修医に対しては）何にもできなかった頃の自分を見ているかのような気持ちだけれど、そこにどう触れていいのかわからないみたいな葛藤もあり、しこちゃん先生はずっと悩んでいるんだなと思いながら演じていました。

――研修医役の方がいることで志子田先生が成長していると実感できる部分もあると思います。

吉沢：もちろん仕事は確実にできるようになっていますね。最初は何を言われても分からないところからでしたし、第1話のときなんて言われたことが何もできずにウロウロしていただけだったので。今は自分が指示を出す側ですから、相当成長しています。

――吉沢さん自身が仕事をする中で、先輩になったと実感する瞬間はありますか？

吉沢：やはり年下の共演者の方が増えたことですね。以前は、例えば学園ものなどで同世代の役者が集まったときに、自分が年下ということが多かったのですが、今では同世代の中で僕が一番上ということが多い。先輩というか、年取ったなと思います（笑）。かといって現場で意識が変わるということは全くありません。

――今回のスペシャルドラマで気に入っているシーンを教えてください。

吉沢：感動的で素敵なシーンがいっぱいあるんですよ。個人的にいいなと思ったのは、桃子（生田絵梨花）がお母さんになっていろいろなことが起こるというシーン。そこが現場で見ていて素敵でした。ネタバレになってしまいそうであまり詳しくは言えませんが、とにかく全部のシーンが素晴らしいので楽しみにしていてください。

――新たなエピソードを重ねることで、『PICU』は吉沢さんにとってどんな作品になりそうですか？

吉沢：今後も続いていってくれれば嬉しいです。現場の人たちもすごく素敵な方ばかりですし、僕にとっての“帰る場所”みたいな作品になってくれればと思います。

――最後に、視聴者に向けてメッセージをお願いします。

吉沢：命と一生懸命に向き合う人たちの“生活感”のようなものを感じていただきたいです。そこから受け取るものはそれぞれに違うと思いますが、感動していただける内容になっていると思うので、たくさんの方に観ていただきたいです。

■放送情報
『PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024』
フジテレビ系にて、今春放送
出演：吉沢亮、安田顕、木村文乃、高杉真宙、高梨臨、菅野莉央、生田絵梨花、中尾明慶、正名僕蔵、甲本雅裕、武田玲奈
脚本：倉光泰子
演出：平野眞
プロデュース：金城綾香、栗原彩乃
音楽：眞鍋昭大
医療監修：浮山越史、渡邉佳子、植田育也、川嶋寛、齊藤修
取材協力：宮城久之
制作：フジテレビ ドラマ・映画制作部
制作著作：フジテレビジョン
©︎フジテレビ
公式サイト：https://www.fujitv.co.jp/PICU_SP2024/
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