ドラマ版『パリピ孔明』しか知らない人へ “まるでライブ”なアニメ総集編の衝撃は体験必須

 アニメ総集編『パリピ孔明 Road to Summer Sonia』はドラマで興味をもったファンはもちろんのこと、すでにアニメを観た既存のファンも必見だ。その理由は、今回の総集編のために新たに追加された新規ライブシーンにある。

(以下、追加要素のネタバレあり)

 具体的に、アニメ版からの大きな変化が観られたのは、映像の“最初と最後”の部分だ。テレビアニメ版は孔明が現代の渋谷へと転生する場面から物語が始まるのに対し、総集編は英子の熱狂的な「Be Crazy For Me」ライブシーンで幕を開け、孔明が現代の音楽に衝撃を受けるシーンで物語がスタートする。この変更は、『パリピ孔明 Road to Summer Sonia』で音楽を軸としたアニメの特色を前面に出すための意図的な変更だろう。

 さらに特徴的なのはラストの演出だ。テレビアニメ版では英子がステージに立つシーンで物語は幕を閉じるが、映画版ではさらにその先のライブシーンが描かれている。追加シーンでは、テレビアニメのエンディングテーマ「気分上々↑↑」が使用され、英子、孔明、KABE、七海の4人が踊る映像が流れている。テレビアニメ版では、EDを声で飾っていた4人が姿を表す構成に、ファンなら思わず惹きつけられてしまうはず。さらに、映画の本編が終わった後に、映画の主題歌「Resonance」とテレビアニメのオープニングテーマ「チキチキバンバン」が流れる点も、ファンの心をくすぐる。

アニメ総集編『パリピ孔明 Road to Summer Sonia』本予告

 アニメ総集編『パリピ孔明 Road to Summer Sonia』はただの総集編ではない。特にドラマ『パリピ孔明』で英子と孔明のファンになった人にとっては、“初めてのアニメ版”の入り口として鑑賞してほしい作品だ。本作こそが、また我々をもう一度“パリピの渦”に飛び込ませるための孔明の新しい戦略なのかもしれない。

■公開情報
アニメ総集編『パリピ孔明 Road to Summer Sonia』
全国公開中
原作:四葉タト・小川亮『パリピ孔明』(『ヤングマガジン』講談社)
監督:本間修
音響監督:飯田里樹
音楽:彦田元気(Hifumi,inc.)
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
アニメーション制作:P.A.WORKS
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
製作:「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」製作委員会
©四葉タト・小川亮・講談社/「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」製作委員会
公式サイト:paripikoumei-anime.com

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