『マルス-ゼロの革命-』は『3年A組』とリンクする構造に 吉川愛演じる香恋が目にした悲劇
特に、やることなすこと全てが裏目に出るところのある二瓶久高(井上祐貴)と桐山球児(泉澤祐希)は、自分たちが見つけた唯一の居場所である“マルス”を守りたい一心で、香恋が仕組んだデマの罠に引っかかってしまう。「何をやっても空振りばっか」「誰かの何かになれた試しがなくて」とこぼす二瓶に、「だったら諦めないで。当たるまで振ろうよ。僕も付き合うから」と手を差し出した球児。確かに、自分が誰かにとっての特別な存在だと思える人は、同じく相手もきっと誰かにとって代えの利かない大切な人なんだと想像できる。そうすれば無責任にネットで顔の見えない相手を攻撃しようなんて発想に至らないだろう。
パパ活や闇バイトに続き、今話ではホストクラブの売掛問題が取り上げられ、デマを掴まされた2人のうち球児が最悪な最期を迎えてしまう。自分が発信したデマが原因で大切な仲間を失ってしまい、人一人が亡くなってしまったことを目の当たりにした香恋は「ミスターK」としての自身の活動をようやく現実と接続させ省みたことだろう。自らが掲げていた“正義”というのは、仲間一人守れないどころか仲間の命を奪ってしまう凶器であることを直に体感した彼女は、これからどうやって父親やこれまでの自分自身を見つめ直していくのだろうか。
そして國見が打ち出す日本人に植え付けられた価値観をひっくり返すほどの“国家転覆”計画とはどんなものだろうか。かけがえのない仲間を1人失ってしまった“マルス”はこの先どうなるのか。
■放送情報
『マルス-ゼロの革命-』
テレビ朝日系にて、毎週火曜21:00〜21:54放送
出演:道枝駿佑(なにわ男子)、板垣李光人、吉川愛、井上祐貴、横田真悠、山時聡真、泉澤祐希、戸塚純貴、山口紗弥加、岩松了、野間口徹、菜葉菜、徳井健太(平成ノブシコブシ)
脚本:武藤将吾
音楽:未知瑠
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)
プロデューサー:田中真由子(テレビ朝日)、中沢晋(オフィスクレッシェンド)
監督:平川雄一朗、片山修
制作協力:オフィスクレッシェンド
制作著作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/mars/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/mars_tvasahi
公式Instagram:https://www.instagram.com/mars_tvasahi/