『ファンタスティック・フォー』の舞台は1960年代!? マーベルの立役者がついにMCU合流

舞台は1960年代!?

 今回お披露目になったロゴとコンセプトアートですが、ちょっとレトロな感じです。そして、コンセプトアートのほうでザ・シング(オレンジ色の岩のような肌の怪人)が読んでいる雑誌。これがどうやら、『LIFE』誌の1963年12月号(表紙がジョンソン大統領)っぽいとの指摘があるのです。つまり、MCU版『ファンタスティック・フォー』はコミックがデビューした1961年に近い、1960年代が舞台の可能性があります。

 もしそうだとすれば、1960年代のヒーローである彼らがどうやって現代のMCUに参加するのでしょうか? 2つの可能性があります。1つは別バースの、1960年代の世界から今のMCUにやってくるパターン。この場合、いまのMCUにはもともとファンタスティック・フォーなるヒーローたちはいなかったことになります。前述の『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』において、ドクター・ストレンジは別バースでミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズに会うまでファンタスティック・フォーの存在を知らなかったので辻褄が合いますよね。

 もう1つは、キャプテン・アメリカ同様、過去に活躍していたがなんらかの理由で行方不明になり、その存在が忘れられていたパターン。また、キャプテン・アメリカ以外にもMCUにおいては初代アントマンやワスプが1980年代に、キャプテン・マーベルが1995年頃に活躍していたが、その存在を公には知られていなかったし、エターナルズにいたっては誰も気づいていなかった。彼らは過去に生まれているのに関わらず、続々と“現代”のMCUに登場しているわけです。このどちらかのパターンで、1960年代のファンタスティック・フォーが2025年のMCUにやってくるのではないかと考えられます。

 また、コンセプトアートにはかわいらしいロボットも描かれていますが、これはH.E.R.B.I.E. the robotというキャラ。もともと諸般の事情で1978年のTVアニメ版『ファンタスティック・フォー』にヒューマン・トーチを登場させられなかったので、急遽4人目のメンバーとして考案されたロボットです。後にコミックのほうにも登場しました。

ヴィランが気になる! カーンとの関係は?

 とにかくファンタスティック・フォーのMCU参戦は本当に嬉しいですが、もう一つ気になるのは、登場するヴィランは誰で、誰が演じるかです。

 ファンタスティック・フォーのコミックは、魅力的なヴィランの宝庫! その中でもダース・ベイダーの元ネタの一つと言われたドクター・ドゥームは大人気で、このキャラが登場するのではないかと予想されています。噂ではマッツ・ミケルセン、キリアン・マーフィーの名前が挙がっています。

 また、シルバーサーファーという宇宙を駆ける超人の設定を女性に変え、アニャ・テイラー=ジョイが演じるというすごい噂も。今度の映画は、MCUにすごいヴィランを登場させる役割も担っていると思われます。コミックでは、カーンの事実上のデビュー作(この時はラマ・タトという名)は『ファンタスティック・フォー』誌なので、MCUの重要ヴィラン、カーンとの関係もどう描かれるか注目です。

 今回、全米公開日が2025年7月25日とアナウンスされましたが、もともとこの日はMCUの『サンダーボルツ(原題)』の公開日でした。これに伴い、『サンダーボルツ』は2025年5月2日公開に変更されるとのことです。となると、2025年のMCUは、2月14日に『キャプテン・アメリカ:ブレイヴ・ニュー・ワールド(原題)』、5月2日に『サンダーボルツ』、7月25日に『ファンタスティック・フォー』が待機していることになります。期待作のラッシュで、今から待ちきれません!

■公開情報
『ファンタスティック・フォー(原題)』
2025年7月25日、全米公開
出演:ペドロ・パスカル、ヴァネッサ・カービー、エボン・モス=バクラック、ジョセフ・クイン

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