藤間爽子が『ブギウギ』に再登場! 真の力量が表れる“変化したタイ子”をどう表現する?
朝ドラ『ブギウギ』(NHK総合)に藤間爽子がようやく再登場。この瞬間を心待ちにしていた方は多いことだろう。しかし、何やら穏やかではない様子。彼女が演じるタイ子は、どうにも体調が優れないらしい。あの爽やかな笑顔が印象的な彼女のこれまでに、いったい何があったのだろうか。
藤間が演じるタイ子とは、本作のヒロイン・福来スズ子(趣里)の大親友だ。ふたりは同じ小学校の出で、転校してきたスズ子に最初に話しかけたのが彼女だった。卒業後にスズ子が「梅丸少女歌劇団(USK)」に進んだのに対し、タイ子は芸者である自身の母と同じく芸の道へ。そうして各々の道を歩んできた。
物語はスズ子にフォーカスして進んでいくため、それ以降のタイ子は何度か姿を見せただけにとどまり、具体的にどうしているのかは分からなかった。戦争が起き、誰もが翻弄された激動の時代。いくつもの大切なものをスズ子は失ったが、タイ子の生活の様子を見るかぎり、彼女も大きな困難に見舞われているらしい。まだ幼い息子が靴磨きで家計を支えているようなのだから。
先に記しているように、かつてのタイ子はチャーミングな笑顔が特徴の人物だった。けれどもいまの彼女は表情そのものが乏しい。とても弱っていて、以前とはまるで違う。何があったか分からないが、タイ子を不憫に思ういっぽう、ここは演じる藤間の力量に触れられる貴重な機会でもある。