『恋する警護24時』“里夏”白石麻衣が間接的に告白! 依頼者キラーすぎる“辰之助”岩本照

「A.漆原社長 B.北沢さん。胸が高鳴るのはどっち?」

 同僚の美央(岡本夏美)に聞かれて、答えることができなかった里夏(白石麻衣)。第三者から見たら、辰之助(岩本照)への好きの気持ちはダダ漏れだったが、本人は自覚なしだったのだろう。というよりも、その気持ちに気づかないふりをしていたのかもしれない。公私混同が嫌いな辰之助は、きっと依頼者と恋に落ちることなんてない。むしろ、迷惑がられる可能性だってある。それなら、この恋心は内に秘めておいた方がいいのだ……と。

 しかし、『恋する警護24時』(テレビ朝日系/以下『恋警護24』)第4話ラストでは、里夏が辰之助に「今、分かりました。答えはBです」と伝える場面があった。ただ、辰之助は里夏と美央の会話を聞いていないため、“B”の意味を知らないのが、もどかしい。眉毛を下げて、「何が?」と聞き返すだけの辰之助は、これが間接的な告白だとは微塵も思っていないのだろう。

 そして、里夏もこれ以上は伝えることができない。もしも恋心を抱いていることを悟られてしまえば、「任務に支障をきたすので」なんて言われて、担当を変えられてしまう可能性だってある。

 いま、里夏にとって辰之助はいなくてはならない存在になっている。身の危険を守ってもらうのは大前提として、辰之助は里夏の心も守ってくれる。幼いころから、「大丈夫」が口ぐせだった彼女に、「不安なときは不安だと言ってください」と、甘えられる場所を作ってくれたのだ。それが、たとえ任務のためだったとしても、どれだけ心強いか。

 湊(藤原丈一郎)の姉・香(桜井日奈子)が、警護の仕事を“捨て駒”だとバカにしたとき、里夏が誰よりもブチ切れていたのは、これまで辰之助が自分の“居場所”を大事に守ってきてくれたことに気づいたからだと思う。

 相手がいる場所を本人よりも愛してあげる。そして、傷つくことを言われたときは、本人以上に怒ってあげる。人を愛するというのは、そういうものなのかもしれない。何も言えない辰之助の代わりに、「今度そんな口聞いたら、わたしが許しません」とピシャリと言ってやった里夏は、最強にカッコよかった。

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