『【推しの子】』アニメの名シーンは実写でどう再現される? “天才的”演技への難易度
さらにもう1人の天才役者、黒川あかねも演じるのが難しそうな役どころ。「恋愛リアリティショー編」から登場した彼女は、「劇団ララライ」に所属する若きエースという設定で、その演技力はある種の“異能”のように描かれていた。
アニメの第7話、恋愛リアリティショー『今からガチ恋始めます』(今ガチ)への復帰にあたって、黒川は素の自分ではなくカリスマアイドルのアイを演じることを決意。そして家庭環境から幼少期まで徹底的なリサーチを行うことで、アイという人間を“憑依”させることに成功する。
黒川役の声優・石見舞菜香は、気弱で自信がない少女が豹変し、誰もが目を奪われるカリスマアイドルの生き写しになる瞬間を、神業と言いたくなるような演技で表現していた。原作の作画担当・横槍メンゴはX上で「あかねのアイの演技すごい。あの一瞬でアイに再会するアクアの気持ちになってしまい、泣きそうになった」と投稿し、石見本人に対しても「石見さんにお願いして本当によかったです!」という言葉を贈っていたほどだ。酷かもしれないが、実写版でもこのシーンでは神業クラスの演技が求められるだろう。
なお実写版のキャスティングとしては、それぞれ有馬かな役に原菜乃華、黒川あかね役に茅島みずきが抜擢されている。原は“子役出身”という点で有馬かなとの共通点があり、アニメ映画『すずめの戸締まり』の主人公・岩戸鈴芽役や、NHK大河ドラマ『どうする家康』の千姫役などで注目を浴びた実力派だ。同じく実写化作品となる『恋わずらいのエリー』も待機している。そして黒川あかね役の茅島はモデル・俳優として活躍しており、昨年は『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)での熱演が話題を呼んでいた。
実写版のキャストとスタッフは、名シーンの数々をどのように表現してみせるのか……。“完璧で究極”の実写化となることを期待したい。
■配信情報
『【推しの子】』
各種配信サイトにて配信中
原作:赤坂アカ、横槍メンゴ(集英社『週刊ヤングジャンプ』連載)
キャスト:大塚剛央(アクア)、伊駒ゆりえ(ルビー)、潘めぐみ(有馬かな)、石見舞菜香(黒川あかね)、大久保瑠美(MEMちょ)、伊東健人(ゴロー)、高柳知葉(さりな)、内山夕実(アクア幼少期)
監督:平牧大輔
助監督:猫富ちゃお
シリーズ構成:田中仁
キャラクターデザイン:平山寛菜
アニメーション制作:動画工房
©︎赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
公式サイト:https://ichigoproduction.com/
公式Twitter:@anime_oshinok