橋本環奈主演『万博の太陽』に飯豊まりえら出演へ 唐沢寿明が“昭和の頑固オヤジ”に

 テレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム『万博の太陽』に、飯豊まりえ、木戸大聖、番家天嵩、江口のりこ、唐沢寿明らが出演することが決定した。

 本作は、1970年に開催された大阪万博の様子を主演に橋本環奈を迎えてドラマ化。テレビ朝日開局65周年記念作品として、「世界中の人たちとつながりたい!」という思いを胸に万博で働くことを夢見たヒロインの青春と、その家族の物語が描かれる。

 脚本を手がけるのは、2025年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』の執筆も発表されている中園ミホ。演出は、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)や『七人の秘書』(テレビ朝日系)で中園とタッグを組んだ田村直己が務める。

 物語の舞台は、戦後復興を成し遂げ、高度経済成長期の真っ只中にあった昭和40年代。主人公・朝野今日子(橋本環奈)は“世界とつながる場所”である万博への憧れを募らせ、大阪へ。居候先の親戚一家に励まされたり、ぶつかりあったりしながら成長し、やがて万博のコンパニオンとして世界中の人々と交流するという夢をつかみ取っていくことに。

 飯豊が演じるのは、今日子を迎え入れる万田家の長女・千夏。女子大に通う千夏は研究者になりたいという夢を抱きながらも、女性の幸せは結婚と信じる父の言いつけどおりに見合いをするが、自由奔放な今日子と暮らすうち、心境に変化が。飯豊は「家族のみんなが今日子ちゃんのまっすぐさに心打たれていく場面の撮影はとても楽しかったです。胸が熱くなる瞬間がいくつもありました」と語った。

 木戸が演じるのは、千夏の見合い相手・倉本鉄平。鉄平は万博会場の総合設計を担った建築家・丹下健三の設計事務所に勤める若手のエリートで穏やかな好青年だが、猪突猛進タイプの今日子とは何かと衝突。しかし、いつしか2人の間には“ある思い”が芽生える。木戸は「鉄平と今日子はどちらも万博への思いが強いからこそ衝突するのですが、そこは重要な部分だと思うので、環奈ちゃんに負けずしっかりぶつかりたい」と役に臨む決意を明かした。

 そして、『テセウスの船』(TBS系)、『下剋上球児』(TBS系)にも出演した番家が演じるのは、千夏の弟・博士役。従姉の今日子と意気投合する小学生を演じる。

 江口が演じるのは、底抜けに明るい万田家の母・和世。江口は「昭和の家族を描いた、古きよき時代のいいお話だなと思いました。女性が社会に出て働きはじめるという時代の変化も盛り込まれています」と、中園脚本をリスペクト。「座長として現場をひとつにしてくれる存在」と、主演の橋本への信頼も打ち明けた。

 そして唐沢が、昔気質の今日子の伯父・昭太朗役を演じる。「時代背景がリアルに僕の子ども時代なんですよ。家族の風景もこんな感じだったなぁ」と当時を肌で知る唐沢。“ちゃぶ台返し”のシーンにも挑み、「若いキャストのみなさんはこの時代を知らないから、内心、“こんなこと本当にやる人いるのかな”と思っているんじゃないかな(笑)」と感想を告白しながらも、「まだ男尊女卑が根強かった時代、女性が社会進出するのは本当に困難だったはず。女性たちがどれだけ頑張ったのか、ぜひそういう部分も見ていただきたいですね」と、女性たちの奮闘に思いを馳せた。

飯豊まりえ(万田千夏役)コメント

オファーを受けたときの率直な心境

自分が生まれる前の時代を描く作品に参加させていただけるのはひとつの経験としてとてもうれしかったですし、パワフルな時代を体感できるんだというワクワクした気持ちもありました。また、当時の女性は高校を卒業したらお見合いして結婚するという考えが主流だったことや、父親の言うことが絶対というご家庭が多かったことも初めて知って驚きました。

自身の役柄、万田千夏について

千夏は勉強が大好きで、もっと勉強して大学院に入って将来は研究者になりたいという夢を持っています。でもお父さんの言うとおり、“結婚”という道を進まなければ……と思っていたところ、今日子ちゃんという存在に感化されて変わっていきます。家族のみんなが彼女のまっすぐさに心打たれていく場面の撮影はとても楽しかったです。胸が熱くなる瞬間がいくつもありました。

撮影を楽しみにしていたシーン

家族団らんでちゃぶ台を囲んで食事をするシーンは、幸せの象徴だなと感じました。あと、お見合いシーンも初めてだったのですが、当時はこんなふうにお見合いしていたんだなと新鮮に感じました。
また、ファッションも新鮮です。万博のコンパニオンの制服は身体にフィットするようオートクチュールで作っていただいたので、着心地もいいです。今ではめずらしいカラーリングもかわいいですね。

主人公を演じる橋本環奈の印象

みなさんがテレビを見て抱いている印象そのままの方だと思います。本当に気さくで、キャストさんやスタッフさん分け隔てなくフレンドリーに接してくださり、座長としてとても頼りがいがあります。環奈ちゃんがいるだけで、現場の光の出力がはね上がって、とにかく明るくなるんです。悲しいシーンや集中するシーンは緊張感を持って撮影していますが、和む場面は環奈ちゃんを中心に笑いが起きています。


視聴者へのメッセージ

1970年の大阪万博を経験された方には懐かしさを、万博を経験されていない方には「こんな風に開催されていたんだ!」という新鮮さを感じていただけると思います。今の日本に笑い、感動、懐かしさをお届けできたらなと思います。


木戸大聖(倉本鉄平役)コメント

オファーを受けたときの率直な心境

20代前半のころ、仕事で大阪を訪れた際、共演者のみなさんと太陽の塔を見に行ったことがあります。そのとき、オーラというか存在感をすごく感じて……。そんな太陽の塔が完成したときのドラマで、しかも“建築家の卵”という役で出演できるなんて、ワクワク感があってとてもうれしかったです。

自身の役柄、倉本鉄平について

鉄平は設計事務所の下っ端ですが、とにかく万博をより良いものにしたいという思いで一生懸命動いています。脚本を読んだとき、そのまっすぐさがかわいらしいなと思いました。そこが彼の魅力的な部分でもあると思うので、彼のピュアさをきちんと表現していきたいですね。
鉄平と今日子はどちらも万博への思いが強いからこそ衝突するのですが、そこは重要な部分だと思うので、環奈ちゃんに負けずしっかりぶつかりたいなと思ってます。今日子と鉄平はどちらも不器用だけど、かわいらしい2人。視聴者のみなさんにもそう見てもらえたらなと思いながら演じています。

主人公を演じる橋本環奈の印象

橋本環奈さんとは映画『銀魂2』(2018年)で共演させていただきましたが、がっつりからむのは今回が初めて。『銀魂2』のときは、僕がまだこの世界に入って日が浅かったので、そのときヒロイン役だった橋本環奈ちゃんとこういう形で共演できるのはすごく光栄です。環奈ちゃんは常にフラットな人ですが、本番になると目からバーンと今日子に変わる瞬間があって……。瞳からエネルギーがもらえるスゴイ女優さんだなと思います。

視聴者へのメッセージ

2025年に大阪万博が控えていますが、万博がそもそもどういうもので、1970年の万博は日本や世界にとってどのぐらい大きなことだったのか、そしてその裏で万博を開くために奮闘していた人たちがいたこともこのドラマをとおして知っていただけたらうれしいですね。

江口のりこ(万田和世役)コメント

脚本を読んで感じたこと

昭和の家族を描いた、古きよき時代のいいお話だなと思いました。女性が社会に出て働きはじめるという時代の変化も盛り込まれていますし、懐かしい昭和の風景や当時の家庭の様子も描かれるので、そこも大きなみどころだと思います。

自身の役柄、万田和世について

私が演じる和世は、家族のために毎日温かいごはんを作る、明るくてやさしいお母さんですね。でも、実は彼女にも昔は“夢”があったようで……。スタンバイ中に衣装さんやメークさんが昭和の女性に仕上げてくださるので役作りはそれに頼りきっていますが、やっぱり昭和のファッションは新鮮です。

撮影を楽しみにしていたシーン

みんなで食卓を囲むシーンは、本当によき時代だなと思わされます。すごく密な家族のやり取りというか、 昭和の家族らしく熱のこもったお芝居が展開しています。
――主人公を演じる橋本環奈さんとは今回が初共演ですが、印象はいかがですか?
 橋本さんはすごく明るい方で、まさしく“今日子ちゃん”だなという印象です。座長として現場をひとつにしてくれる存在でもあります。

視聴者へのメッセージ

とにかく多くの方に見ていただけたらうれしいですね!

唐沢寿明(万田昭太朗役)コメント

脚本を読んで感じたこと

作品の時代背景が、リアルに僕の子どものころなんですよ。自分の衣装やメークを見て「ウチの親父もこんな髪型していたな」と思い返しましたし、家族の風景も「こんな感じだったなぁ」という感覚。とにかく当時は社会全体が盛り上がって勢いがありましたよね。懐かしいなと思いながら演じています。

自身の役柄、万田昭太朗について

昭太朗は、昭和の頑固オヤジですね。ちゃぶ台をひっくり返すシーンもあるのですが、若いキャストのみなさんはこの時代を知らないから、内心、「こんなこと本当にやる人いるのかな」と思っているんじゃないかな(笑)。私の父は、授業参観に和服で現れたり、ビシッと七三分けで薄い色のサングラスをかけてきたりとダンディーで、同級生たちから「あれ、誰のお父さん?」「カッコイイ!」とウワサされていたような男でしたが、実は昭太朗よりももっと厳しかったですよ。

主人公を演じる橋本環奈の印象

橋本さんは若いのにとてもしっかりしているなと感心しています。2人で怒鳴りあうようなシーンもありますが、丁々発止のやり取りになっていると思います。

視聴者へのメッセージ

リアルタイムで万博を訪れて太陽の塔を見た世代の方は懐かしいと思われるでしょうし、若い世代にとっては「こんな時代があったんだな」と面白く感じるかもしれない。各世代で感じることは違うと思いますので、それぞれの見方で楽しんでいただければうれしいですね。
このストーリーは万博が背景になっていますが、女性の進出がテーマ。まだ男尊女卑が根強かった時代、女性が社会進出するのは本当に困難だったはず。女性たちがどれだけ頑張ったのか、ぜひそういう部分も見ていただきたいですね。

■放送情報
『万博の太陽』
テレビ朝日系にて、3月24日(日)21:00〜放送
主演:橋本環奈、飯豊まりえ、木戸大聖、番家天嵩、江口のりこ、唐沢寿明
脚本:中園ミホ
監督:田村直己(テレビ朝日)
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:神田エミイ亜希子(テレビ朝日)、山田勇人(ザ・ワークス)、角田正子(ザ・ワークス)
制作著作:テレビ朝日 
制作協力:ザ・ワークス

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