『恋する警護24時』辰之助と里夏は似たもの同士? Snow Man 岩本照の“優しい笑顔”に驚き

 辰之助(岩本照)と里夏(白石麻衣)は、やっぱり似たもの同士なのかもしれない。ボディガードと弁護士。他人に頼られるのには慣れているけれど、甘え下手でなかなか心を開けない。ボディガードと依頼者として出会っていなかったら、2人の距離は永遠に縮まらなかったはずだ。しかし、“任務”という名目があるから、お互いに素直になることができる。

 『恋する警護24時』(テレビ朝日系)第2話は、襲撃事件を受けた里夏の安全を確保するため、辰之助が24時間体制で警護を請け負うことに。「24時間? もしかして2人きりで……?」と思ったが、里夏が連れて来られたのは、辰之助がボディガード仲間と暮らす社員寮。後輩の原(藤原丈一郎)は、まるで友人が遊びに来たかのように里夏を歓迎するが、辰之助は「クライアント様との距離を間違えるな」と釘を刺す。完全に仕事とプライベートを分けている辰之助と、いまいち素直になれない里夏の恋が始まることはあるのだろうか。

 正直、辰之助は他人に執着しないタイプなのだと思っていた。ボディガードという職業柄もあってか、いつもどこか他人を疑っていて、「心を開きすぎたらダメだ」と自制をしているような。依頼者に近づいてきた人のカバンのなかにまで目を光らせ、ボールペン1本にさえも注意を払う。「この人には、心を安らげる場所はあるのだろうか?」と心配になってしまった。

 しかし、第2話で初登場した元恋人・結子(吉谷彩子)には、これでもかというほど優しく笑いかけていたから驚いた。愛おしいものを見つめる表情、と表現するのが正しいだろうか。憑き物がとれたかのようなリラックスした表情で、軽やかに会話を弾ませていたのだ。そんな姿を目の当たりにした里夏は、「そんな顔、できたんだ」とちょっぴり切なくなったにちがいない。

 「もしかすると、辰之助は“ズルい男”なのでは?」と思えてくる。命懸けで守ってくれても、心の内はなかなか明かしてくれない。それどころか、自分の前ではいつも不機嫌そうにスン顔をしているのに、ほかの女性の前では「ありがとう」なんてホワホワスマイルを見せているのだ。いっそのこと、「この人はカタブツな人なんだ」と思っていたかった。

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