“真っ直ぐ”な川栄李奈と“愛嬌”の高杉真宙 『となりのナースエイド』は実力派が勢揃い

 1月10日より、日本テレビ系にて『となりのナースエイド』が放送される。医療ドラマといえば医師や看護士を主人公にしたものがほとんどだが、本作が焦点を当てるのは“ナースエイド”という職種。医療行為が一切許されない中で、病院内での患者の生活をサポートする存在である。主人公の新人ナースエイド・桜庭澪を川栄李奈が、そして澪が勤める病院に勤務する天才外科医を高杉真宙が演じる。

 やはり期待が大きいのは、川栄と高杉がコメディーの名手・オークラの脚本で、どんな演技を見せてくれるかだろう。人気バラエティからテレビドラマまで手掛けるオークラともなれば、コミカルな芝居やテンポ感を要求されることになりそうなところ、主演が川栄というのは合点がいく。

 川栄はアイドルグループAKB48のメンバーであるときに、『ごめんね青春!』(TBS系)に出演。キレっぷりが印象的な神保愛役を演じ、存在感をあらわにする。そして、この作品のヒロイン・満島ひかりの演技を生で見たことが、川栄を役者業に向かわせるきっかけになった。

 グループを卒業後は女優の仕事をメインとし、様々な作品で活躍をしてきた。『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)や『家政夫のミタゾノ』第3シリーズ(テレビ朝日系)などの人気作にコンスタントに出演しながら、NHK大河ドラマ『いだてん』やNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で女優としてのキャリアを着実に積み上げていった。明るく元気な役や、真っ直ぐ突っ走るようなキャラクターがよく似合うことから、『となりのナースエイド』での澪役は川栄のパブリックイメージとも良くマッチしている。

 さらに本作における「澪には裏がある」という設定を、後からしっかり回収できる芝居の力に期待が持てる女優でもある。『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系)や『知ってるワイフ』(フジテレビ系)などラブコメ要素の強い作品でも、テンポの良い芝居やコミカルな演出の中に溶け込めるポップさを携えていた川栄だからこそ、徐々に明かされていくであろう“裏の部分”をどう表現してくれるのかが楽しみである。

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