『ブギウギ』趣里×菊地凛子による圧巻の神回 「別れのブルース」「大空の弟」に涙が溢れる
一方のスズ子は、境内で開いた慰問公演が最後の曲に差し掛かっていた。そこに静江が娘の幸を連れてやって来る。彼女は戦争で夫を亡くしたことを“誇り”だと言い、「お国のためにその命を捧げた」「つらくはない、悲しくもない」と必死に自分の気持ちに蓋をしていた。そんな静江にスズ子は六郎(黒崎煌代)を亡くした自分の思いを重ね、歌を届けることを決意。そこで選んだのが「大空の弟」。静江の夫と同じ南方で戦死した六郎を思い歌った歌だ。
軽やかなテンポアレンジに、六郎からの手紙を朗読する演出が新たに加わった「大空の弟」を聴き、静江は戦地から届いた夫のハガキを握りしめ涙を流していた。静江は気持ちの蓋が開いたように、スズ子へと夫との思い出を話し出す。それは六郎の亀のエピソードのように何気なく、くだらない話。けれど、そこにこそ夫婦の愛が詰まっている気がした。
次週、第15週のタイトルは「ワテらはもう自由や」。広島に原子爆弾が投下された昭和20年8月。終戦の日が訪れようとしていた。
参考
※ https://www.nhk.or.jp/aomori/lreport/article/000/38/
■放送情報
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:趣里、水上恒司、草彅剛、蒼井優、菊地凛子、水川あさみ、柳葉敏郎ほか
脚本:足立紳、櫻井剛
制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
演出:福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
写真提供=NHK