第76回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作 『落下の解剖学』2024年2月23日公開決定

 第76回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した映画『Anatomy of a Fall(英題)』が、『落下の解剖学』の邦題で2024年2月23日に公開されることが決定。あわせて本予告と本ポスターが公開された。

 本作は、『愛欲のセラピー』『ソルフェリーノの戦い』などのジュスティーヌ・トリエ監督が手がけたヒューマンドラマ。パルムドールを受賞した第76回カンヌ国際映画祭で審査員長を務めたリューベン・オストルンド監督から「強烈な体験だった」と称賛を得た本作は、第81回ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、主演女優賞(ドラマ部門/ザンドラ・ヒュラー)、脚本賞、外国語映画賞の4部門にノミネートされている。また、本国フランスでも動員100万人を超えるヒットを記録している。

 人里離れた雪山の山荘で、男が転落死した。はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に殺人容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。事件の真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場人物の数だけ“真実”が現れるが……。

映画『落下の解剖学』本予告

 公開された本予告では、夫の死をきっかけに、仲睦まじい夫婦像が徐々に崩れゆき、表の顔とは全く違う真の姿が暴かれていく様が映し出されている。ある日、視覚障がいを持つ息子(ミロ・マシャド・グラネール)は、血を流して倒れている父親を発見。息子の悲鳴を聞いた母サンドラは「3階から落ちたみたい」と救助を要請するも、すでに夫は死亡。だが、その死には不審な点が多く、“唯一現場にいた”、“前日に夫と喧嘩をしていた”サンドラに夫殺しの嫌疑がかかり、サンドラが「信じて、ママはモンスターじゃない」と自らの無罪を主張する。

 本ポスターでは、一面に広がる真っ白な雪の上で倒れる夫の姿を見つめる妻と息子と愛犬の姿が切り取られ、「これは事故か、自殺か、殺人かー」というキャッチコピーも配置されている。

■公開情報
『落下の解剖学』
2024年2月23日(金・祝)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー
監督:ジュスティーヌ・トリエ
脚本:ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ
出演:ザンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツ
配給:ギャガ
原題:Anatomie d'une chute/2023年/フランス/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/152分/字幕翻訳:松崎広幸/G
©2023 L.F.P. – Les Films Pelléas / Les Films de Pierre / France 2 Cinéma / Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma
公式サイト:gaga.ne.jp/anatomy
公式X(旧Twitter):@Anatomy2024

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