『下剋上球児』球児インタビュー第6回

『下剋上球児』生田俊平が語る、球児たちの素顔 甲子園出場経験者だからこそできた下剋上

 次代のスター候補生たちが揃うTBS日曜劇場『下剋上球児』。役者としての演技はもちろん、甲子園を目指す越山高校野球部として説得力をもったプレーを見せなくてはいけない球児たち。本気のオーディションを経て選ばれた彼らはどんな思いで撮影に臨んでいるのか。放送に合わせて球児たちへ連続インタビュー。第6回は、越山高校のスラッガー・楡伸次郎役の生田俊平。

楡の「鼻テープ」の意外な真相

――ここまで楡伸次郎を演じてきた感想は?

生田俊平(以下、生田):思ったよりかわいく映っていて良かったな、と思っています。最初に台本を読んだとき、口数が少なくてちょっと怖い印象でしたがかもと、監督の塚原(あゆ子)さんがセリフを増やしてくださったり、アドリブを使ってくださったり、うまい具合にかわいくしてくださって……いい感じです(笑)。

――周囲からの反響はいかがですか?

生田:おばあちゃんがすごく喜んでくれています。この前、おばあちゃんの誕生日にビデオ通話がかかってきたんですけど、友達10人くらいで「楡! 楡!」とすごい手を振ってくれてじーんとしました。つがる市出身なんですが、つがる市の反響はすごいですね。

――野球部時代のメンバーからも連絡が来ましたか?

生田:めちゃめちゃ来ました。高校のときに2人部屋で一緒だった子からは「マジでお前じゃん」と言われて、「嘘でしょ?」って。打ち方も何もかもが変わっていないらしくて、「俺って客観的に見たら楡なんだ」と思いました。

――楡は鼻にテープを付けていますが、あれはどなたのアイデアなんでしょうか?

生田:(日沖壮磨役の)小林虎之介です。裏話ですが、ギリギリのところで藤本先輩(鈴木敦也)と髪型が似ているので、どこかに違いを付けなきゃダメだ、ということになって。スタッフの方が「細眉金髪はどう?」「いいんじゃない?」と話していて、「本当にに!?」とドキドキしていました。そうしたら、そこにいた壮磨が「鼻のテープはどう?」と言ってくれて、みんな「いいね」と。壮磨に感謝しているところです(笑)。

――あのテープ、鼻呼吸をラクにするやつですよね?

生田:はい。なので、僕は勝手に「楡は鼻炎だ」と言っています(笑)。

――(笑)。球児役のみなさんと過ごす時間が長いと思いますが、どんな刺激を受けていますか?

生田:同世代の人が多いので、刺激しかないです。とくに仮面ライダーや戦隊モノに出ていた(奥野)壮くん、(伊藤)あさひ、かつ(兵頭功海)の3人は芸歴も僕より長くて、スタッフさんに対しての礼儀もしっかりしているし、アドリブとかも自由にやっていて、それに僕たちが引っ張られていく感じがしています。映像でも自分の演技は見られたものじゃなくて、(3人は)やっぱりすごいなとあらためて思いますね。

――生田さんはこれまでにも野球を題材にした作品に出演されていますが、越山高校野球部ならではのことはありますか?

生田:『ドラフトキング』(WOWOW)のときは野球が上手い人ばかりだったので、初心者の人たちの成長を見て、「こんなに上手くなる!?」と尊敬しています。教えたりもしていたので、親目線になっちゃうというか(笑)。それは今までと違う感覚ですし、その練習のおかげで仲良くなった気がします。

――特に仲良くなった方は?

生田:奥野壮です。壮が一番話していて落ち着くし、一番仲良くなりました。壮は、休み時間にずっとキャッチボールの腕の振りをやっているんです。階段を上りながら腕を振ったりもしていて、「めっちゃ頑張ってるな」って。そういうかわいいところもあるし、内に秘めた熱い男なので、尊敬していますね。

――先ほど小林さんとのエピソードがありましたが、ほかの同期役の方たち(犬塚翔役/中沢元紀、根室知廣役/兵頭功海、椿谷真倫役/伊藤あさひ、日沖壮磨役/小林虎之介、久我原篤史役/橘優輝)のお話も聞かせてください。

生田:僕はイケメンじゃないので、「イケメンはちょっとくらい性格悪くあってくれよ~。性格のよさくらいはこっちにくれ」とか思っちゃうんです(笑)。だから、かつ(兵頭)や(中沢)元紀の性格の良さを見ていると神様は二物も三物も与えるんだと思います(笑)。橘(優輝)は歳が一番下なので後輩力があるというか、ずっとニコニコしていて。なぜか僕にだけはタメ口で、そこすらかわいく思えてしまいます(笑)。(伊藤)あさひは、一番ギャップがありました。(オーディションに合格して)合宿に行くまでは全然話していなかったんですけど、夜にみんなでトランプをして遊んでいたときに、あさひの身の上話が面白すぎて「喋ったらこんなに面白いやつなんだ」と気づきました。1個下だけど落ち着いていますし、とにかく面白いです。

――6人の絆は、撮影が進むにつれて深まっていそうですね。

生田:そうですね。6人で帰るシーンを撮影したときに、「もう俺たちこの作品が終わったら会えないのかな」という気持ちと、「試合に負けたら終わり」という思いがリンクして、すごく寂しくなりました。あのときのみんなはすごくいい表情をしていると思うので、期待して観てほしいなと思います。

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