ーーカネコ先生はくっきー！さんのYouTubeをご覧になっているとおっしゃっていますが、どんなシンパシーを感じますか？

カネコ：同じ畑から取れた作物だな、っていう感じですね（笑）。同じ惑星から来た、同じ感覚を持っている人だと思います。パンク惑星かな（笑）。

くっきー！：いや、嬉しいですね！

ーーそれぞれ好きなパンクバンドを挙げていただくのはいかがでしょう？

くっきー！：おわー！　僕はOiパンクが好きなんですよ。

カネコ：僕はガレージパンクが好きなんです。特に好きなのがCRAMPS。

くっきー！：CRAMPS、いいですね！　娼婦みたいな人がメンバーにいますよね。

カネコ：あのギターの人は元ストリッパーなんです。『BAMBi』のロゴはCRAMPSのロゴを参考にしました（笑）。同じCRAMPS好きの人に気がついてほしかったんです。ハードコアは初期の頃のバンドが好きですね。

くっきー！：僕も実は現代的なハードコアがあまり得意じゃなくて、初期のG.B.H.とかディスチャージとかで止まってるんですよ。先生と好きなものがまるまる一緒ですね！　

カネコ：ディスチャージにはいい話があるんです。『EVOL（イーヴォー）』のドラマでは権利の問題でディスチャージが使えないんじゃないかと言われていたんですよ。だから代わりに架空のバンドを作る話があったんですけど、制作サイドがディスチャージにコンタクトを取ったら、メールに一言「GO AHEAD（どうぞ）」と書いてあったという（笑）。

くっきー！：「GO AHEAD」！　カッコええ！　

カネコ：それで作中に曲を使えるようになったんですよ。

くっきー！：ディスチャージが流れるドラマなんて日本初でしょう。素晴らしい！

ーー今回、ドラマ化された『EVOL（イーヴォー）』をご覧になって、ご感想はいかがでしたか？

カネコ：めちゃめちゃいいですよ。もう最高に幸せです。どんな作品ができるのか、不安な気持ちもありましたけど、もう全然吹き飛びました。今は安心してお任せしています。

ーー特に気に入ったポイントは？

カネコ：キャストがとってもいいですよね。みなさんが本当に漫画を読み込んで役を作り上げてくれていて、すごく感動しています。

くっきー！：僕も観させていただきました。めちゃめちゃマジでおもろくて。世界ゴリ跳ねしてほしいですね。『EVOL（イーヴォー）』は超世界向け漫画だと思うんですよね。あと、原作では今出ている6巻になるとライトニングボルトがだんだん切なくなってるんです。ドラマでの大立ち居振る舞いを見ていると、余計に切なくなりますね（笑）。

カネコ：漫画はどんどんスケールが大きくなっていくので、ドラマの続編を作るときは大丈夫かな？　と申し訳ない気持ちになりながら描いています（笑）。

ーー最後に、もしカネコ先生とくっきー！さんがコラボするとしたら、一緒にどんなものを作りたいですか？

くっきー！：いやいや、私のような芸能ゴミカス地べた芸人がカネコ先生とコラボなんて（笑）。

カネコ：何をおっしゃいますか！

くっきー！：でも、先生とコラボで鋲ジャンを作ってみたいですね。先生、鋲ジャンは作ったことありますか？

カネコ：あります、あります。

くっきー！：あれ、鋲を打つとき、指が痛くなるんですよね。ペンが握られへんくなったら大変だ（笑）。

■配信情報
『EVOL（イーヴォー）～しょぼ能力で、正義を滅ぼせ。～』
DMM TVにて独占配信中
出演：青木柚、伊礼姫奈、服部樹咲、金子ノブアキ、芋生悠、石黒賢、安田顕
原作：カネコアツシ『EVOL（イーヴォー）』（ビームコミックス／KADOKAWA刊）
監督：山岸聖太
主題歌：Tempalay「Superman」
制作プロダクション：ROBOT COMMUNICATIONS INC.
©KANEKO Atsushi / KADOKAWA 刊 ©DMM TV
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