『コタツがない家』万里江から言い逃れする3人のダメ男 作間龍斗の特大カウンターパンチも

 ドラマ『コタツがない家』(日本テレビ系)第4話のタイトルは「母の仕事 子知らず」。第3話「ダメ夫 働く」での悠作(吉岡秀隆)に続き、フィーチャーされるのは順基(作間龍斗)だ。

 指定校推薦の面接で、わざと挑発的な態度をとって不合格となっていた順基は、浪人することを許してくれた万里江(小池栄子)に「俺、大学行かないことにしたから」と言い放つ。ここで「カーン」と恒例のゴングが鳴る。万里江、悠作、達男(小林薫)から説得される順基の特大のカウンターパンチが万里江へと向かう。子供の頃から少しづつ溜め込んでいた母親への不信感が、雑誌インタビューで万里江が語っていた「仕事も家庭も手を抜かずに両立してきた」という一言によって爆発。「子育てなんか、ギリギリ最低限しかやってねぇだろ!」という言葉のナイフが万里江の胸にグサリと突き刺さる。

 「最低限」という痛いところを突かれ、万里江はぐうの音も出なかった。それでもインタビューで話した気持ちも嘘ではない。だからこそ、大切な一人息子から本心をぶつけられたことがつらかったのだ。順基の運動会の映像を観て一人感傷に浸る万里江の姿が泣ける。

 翌朝、順基は万里江を追って普段は乗らないバスに乗り、不器用すぎる謝罪をするが、そこで母に告げるのが「失恋して、何かムシャクシャしてて」という、万里江の言葉を借りれば「知らんがな」と言いたくなる言い訳だ。その相手はクラスメイトのれいら(平澤宏々路)。アイドルオーディションに落ち挫折していた時も順基を励ましてくれていた女の子。漫画家である父を通じて編集者の土門(北村一輝)に自身が描く漫画の原稿(意外にもど直球のヤンキー漫画!)を渡したことが、順基に不信感を募らせていた。

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