『ゼルダの伝説』実写映画化成功のためのポイントは? 任天堂がハリウッドに激震を与える

 さらに、杉本氏は発表があったタイミングにも注目しているという。世界的なヒットを記録した映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の公開が、2023年4月のこと。年内に次のプロジェクトが発表されたことは、任天堂がゲームを中心としたIP事業を本格化させようとしている証拠だという。

「アメコミ映画ブームがトーンダウンしてきた今、ハリウッドは次のトレンドを探しています。任天堂が抱えているマリオやカービィといったキャラクターは世界的にも人気が高く、ディズニーのキャラクター並に知名度があると言えます。そんな任天堂が本格的に映画産業に乗り出すということは、今後のハリウッドに大きな影響を与えると思います」

 また、杉本氏は任天堂だけでなく、日本発のIP自体に世界的な注目が集まっていると指摘する。

「映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』や、Netflixの実写ドラマシリーズ『ONE PIECE』が成功を収め、今後さらに日本のIPの映像化は加速する可能性があります。4月に『聖闘士星矢 The Beginning』を世に送り出したばかりの東映も、まだまだハリウッドでの映画化に意欲的なようですし、日本のアニメやマンガには今海外からのオファーが殺到しているかもしれません」

 『ゼルダの伝説』の実写化が成功した暁には、さらなる“任天堂シネマティックユニバース”が展開されることも期待できる。日本発のコンテンツに注目が集まっている今、『ゼルダの伝説』はうまく追い風に乗ることができるだろうか。

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