ロマン・ポランスキー『戦場のピアニスト』4Kデジタルリマスター版、12月1日より公開決定
ロマン・ポランスキー監督作『戦場のピアニスト』の4Kデジタルリマスター版が12月1日より角川シネマ有楽町ほかにて全国順次公開されることが決定した。
本作は、第75回アカデミー賞主要3部門受賞、第55回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞など、世界中で数々の栄誉に輝いた2002年の作品。ドイツ軍の侵攻によって平穏な日常を奪われ、愛する家族を失い、たったひとりで戦場をさまよう若きユダヤ人ピアニストを描いた。劇中でも描かれる歴史的悲劇、ワルシャワ・ゲットー蜂起から80年目に、4Kデジタルリマスター版として蘇る。
ユダヤ人のウワディスワフ・シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)はピアニストとして一目置かれる存在だったが、1939年にドイツ軍のポーランド侵攻によって第二次大戦が勃発、家族とともにワルシャワ・ゲットーに強制的に移住させられる。自由を奪われ、常に死の恐怖に怯える毎日。やがて何十万のユダヤ人が強制収容所に移送される中、ゲットーを逃げ出すシュピルマンだったが、本当の地獄ははじまったばかりだった……。
監督を務めたのは、『チャイナタウン』『ゴーストライター』などのポランスキー。自らも幼い頃クラクフのゲットーで過ごし、母を収容所で亡くしたポランスキーが、自身の体験に裏打ちされたリアリズムで映像化した。主演を務めたのは、昨今ではウェス・アンダーソン監督作の常連としても知られるエイドリアン・ブロディ。ブロディは本作でアカデミー賞主演男優賞を史上最年少で獲得した。
あわせて予告編とメインビジュアルも公開。予告編では、家族と暮らしていたシュピルマンたちの日常が徐々に崩れ、ユダヤ人たちが迫害されていくさまが、ショパンの旋律にのせて映し出されていく。
メインビジュアルでは、主人公たちが過ごしたゲットーの無慈悲な壁とともに、生の象徴とも言えるピアノの鍵盤がデザインされている。
■公開情報
『戦場のピアニスト 4Kデジタルリマスター版』
12月1日(金)より、角川シネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
出演:エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、フランク・フィンレイ、モーリン・リップマン、エミリア・フォックス、エド・ストッパード、ジュリア・レイナー、ジェシカ・ケイト・マイヤー
監督:ロマン・ポランスキー
原作:ウワディスワフ・シュピルマン
脚本:ロナルド・ハーウッド
撮影:パヴェウ・エデルマン
編集:エルヴェ・ド・リューズ
音楽:ヴォイチェフ・キラル
配給:KADOKAWA
後援:ポーランド広報文化センター、NPO法人ホロコースト教育資料センター、イスラエル大使館
2002年/カラー/フランス・ポーランド・ドイツ・イギリス・アメリカ/英語・ドイツ語・ロシア語/150分/原題:The Pianist
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