岸井ゆきのと松山ケンイチの共演で沖田×華『お別れホスピタル』実写化 脚本は安達奈緒子

 岸井ゆきのと松山ケンイチが共演するNHK土曜ドラマ『お別れホスピタル』が、2024年2月3日より全4話で放送されることが決定した。

 本作は、漫画家・沖田×華の同名コミックを、実写化したヒューマンドラマ。沖田原作の『透明なゆりかご』に続き、安達奈緒子が本作でも脚本を担当する。

 ある街の病院にある療養病棟。そこは、余命数カ月と判断される人や、病状に加え認知症などで日常生活が困難な人がたどり着く場所。その最前線に立つ看護師、辺見歩は、意思表示の難しい患者のわずかな変化も見逃さず、そこでの日々が最善であるよう努める。非常勤で一般病棟からやってきた医師、広野誠二も戸惑いながら、辺見とともに患者さんや、その家族の事情に巻き込まれ、関わっていく。ただ苦痛を取り除くだけでなく、その人らしい「限りある生のかたち」を求めて日々奮闘する。そして、訪れた最期から、その人なりに「生き切った命」を見届ける証人となる。患者や、その家族、そして彼らと関わる医師や看護師の、葛藤や、怒りや、悲しみや、小さな喜びや、笑顔や素顔の先にあるドラマを通して、「死を迎える」ことと「生きる」ことの意味を問いかける。

 看護師・辺見歩を岸井、医師・広野誠二を松山が演じる。岸井は本作への出演ついて、「計り知れない“生き切る”ということを、物語を通して感じたいです」と意気込みを述べ、松山は「死は避けるべきモノではなく、認めていくモノ。このような38歳の僕の考えが、この作品を通してどんな変化が、生まれてくるのか。とても楽しみにしています」とコメントを寄せた。

コメント

岸井ゆきの(辺見歩役)

『お別れホスピタル』辺見歩役の岸井ゆきのです。ここ最近は、どう生きて、どう死んでいくのか、生物としての人間の変化を受け入れるのか、あるいは見て見ぬふりをするのか。いくつかの作品を通して考えていました。そして今回、最期まで最善を尽くし、その人生を見届ける役をいただいたことは自分にとってとても大きなことだと思っています。計り知れない“生き切る”ということを、物語を通して感じたいです。

松山ケンイチ

今回演出の柴田さんと『平清盛』以来またご一緒できる事とても嬉しく思います。岸井さんも何度かやらせて頂いてますが、また一緒に演技させていただける事、とても楽しみにしています。生と死は誰もが必ず向き合わなくてはいけないテーマだと思いますが、僕は生も、死も、様々な作品を通してどちらも大事なモノだと考えています。死は避けるべきモノではなく、認めていくモノ。このような38歳の僕の考えが、この作品を通してどんな変化が、生まれてくるのか。とても楽しみにしています。

沖田×華(原作者)

『お別れホスピタル』のドラマ化が決まった時、嬉しさと同時に終末期(ターミナル)という難しいテーマを映像化することに驚きを隠せませんでした。高齢者の7割以上が認知症を含む様々な病気を持つ現在、一人死を待つだけの患者達が最後に関わることの出来る身近な人間――それは療養病棟の看護師ではないかと思うのです。果たして孤独の死で終わるのか?慌ただしくも静かな終末期の日常を、ドラマを通して何か感じて頂けたら幸いです。

■放送情報
土曜ドラマ『お別れホスピタル』
NHK総合にて、2024年2月3日(土)放送スタート 毎週土曜22:00〜22:49放送【全4話】
出演:岸井ゆきの、松山ケンイチほか
原作:沖田×華
脚本:安達奈緒子
音楽:清水靖晃
制作統括:松川博敬、小松昌代
演出:柴田岳志、笠浦友愛
写真提供=NHK

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