朝ドラ『ブギウギ』蒼井優の言葉に宿る厳しさと優しさ 師匠として鈴子に授けた大切なこと

『ブギウギ』礼子の言葉に宿る厳しさと優しさ

 鈴子の懸命さを悟った礼子が「これを足首に巻いて、練習しなさい」「バレエはひたすら反復」と自身が使ってきたであろう布を手渡す場面では胸が熱くなった。礼子は自身と同じく第1期生のアオイが人一倍努力してきたことを知っている。だからこそ、「踊りたい」という純粋な気持ちからめげずに練習に励む鈴子の姿に、アオイに似た何かを感じ取ったのかもしれない。

 礼子とのやりとりが鈴子の心に火をつけた。梅丸少女歌劇団は初の単独公演が決定し、同期3人のうち1人だけがデビューできることになった。礼子から「同期を大切にね」と言われたが、それは“仲よしごっこ”とは違う。デビューの座をかけて競う覚悟を決めた鈴子は、梅丸愛は誰にも負けない、デビューするために2人には負けないと意気込んだ。

 が、第8話は急展開な幕切れとなった。「誰がデビューか決まるまではあんたらと口利かへん!」と言い切った直後、鈴子が突然倒れてしまうのだ。劇中、遅くまでバレエの練習に励む姿が映し出されていたが、無理がたたってしまったのか。鈴子の身に何もないことを願う。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:趣里、水上恒司、草彅剛、蒼井優、菊地凛子、水川あさみ、柳葉敏郎ほか
脚本:足立紳、櫻井剛
制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
演出:福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
写真提供=NHK

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