フルーツ・チャン監督らによる短編オムニバス　『香港怪奇物語 三つの歪んだ空間』12月公開

　香港のサスペンスホラー映画『香港怪奇物語 三つの歪んだ空間』が、12月1日よりシネマカリテほかにて全国順次公開されることが決定した。

　本作は、日常のすぐそばにある恐怖を撮り上げた3本の短編からなるオムニバス映画。香港では既に3作目までが公開されている人気シリーズだ。

　1本目の「暗い隙間」の監督を務めたのは、『ダークナイト』などでハリウッド映画を経験し、本作が長編1本目となったホイ・イップ。“眼”に怯えるヤウガーを、『テイル・フロム・ダーク1：迷離夜』のチェリー・ガンが演じた。

　中学時代、ヤウガーは“眼”を見開いた死体を発見して以来トラウマを抱える。成人し一人暮らしを始めるヤウガーだが、部屋の中であの“眼”に見られているという恐怖を感じ、部屋の「暗い隙間」に追いつめられるのであった……。

　2本目「デットモール」を手掛けたのは、『メイド・イン・ホンコン』などのフルーツ・チャン。「オカルト捜査局」のライバーを、『縁路はるばる』のシシリア・ソーが演じた。

　ライブ配信で投資案件を提供するヨン。奇妙な噂の真相を配信で暴露するガルーダ。客が居なくなった暗闇のモール内で、2人の前にガスマスクの女と不気味な警備員が現れ、2人は「デッドモール」の中を走り回る。

　3本目「アパート」の監督を務めたのは、『小林サッカー』などチャウ・シンチー作品の脚本家を務めたフォン・チーチャン。台湾出身で歌手・俳優として香港でも活躍し、ジョニー・トー作品などで知られるリッチー・レンが伝説のヤクザ男ホーを演じた。

　あるアパートの1階で、顔面蒼白の溺死者らしき幽霊が目撃される。小説家のアチー、伝説のヤクザ ホーら5人の住人は幽霊退治に立ち上がるが、驚愕の事実を目の当たりにする。古びた「アパート」の悪夢の一夜は始まったばかり。

　そのほか、ジェリー・ラム、ローレンス・チェン、ケルビン・クァンらが顔を揃えた。

　あわせて公開されたメインビジュアルには、真ん中から割れたような1枚の鏡に、各話の出演者たちの印象的なカットがちりばめられている。

■公開情報
『香港怪奇物語 三つの歪んだ空間』
12月1日（金）よりシネマカリテほかにて全国順次公開

『暗い隙間』
出演：チェリー・ガン　ン・ウィンシー
監督：ホイ・イップサン

『デッドモール』
出演：ジェリー・ラム　セシリア・ソー
監督：フルーツ・チャン

『アパート』
出演：リッチー・レン　ソフィー・ン
監督：フォン・チーチャン

配給：武蔵野エンタテインメント株式会社
2021年／香港／広東語・北京語／112分／シネマスコープ／5.1ch／原題：失衡凶間／G
英題：Tales from the Occult／日本語字幕：鈴木真理子
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