『VIVANT』の人気者・ドラム、かわいい芝居の理由は? 「林原さんの声があまりにも……」
TBS日曜劇場『VIVANT』に出演している富栄ドラムのインタビューコメントが公開された。
堺雅人が『半沢直樹』シリーズ(TBS系)以来、3年ぶりに日曜劇場の主演を務める本作は、『半沢直樹』シリーズなどを手がけてきた福澤克雄が演出だけでなく原作も手がける完全オリジナルストーリー。
富栄ドラムが演じるのは、第1話から野崎(阿部寛)の片腕として、作品にも欠かせない存在となっているドラム。
本作にはエキストラのオーディションで参加したという富栄。「福澤克雄監督の作品ですので、何とか選ばれたいと思っていたら、どんどん話が進んで。まさかレギュラー出演できることになるとは夢にも思いませんでした」と驚きの抜擢だったことを明かす。
力士から俳優に転身した理由は、子供の頃からの憧れがあったからだという。
「子供の頃からTVドラマを観るのが好きで、憧れは強く持っていました。また、相撲を辞めるときに、それまで努力してきたこと、経歴も含めて自分の見た目や運動神経を活かしたいと考えたときに、俳優が頭に浮かびました。去年の今頃は、まさか自分が堺さんたちと一緒の画面に映って演技をするなど想像すらしていませんでした。自分が今、ここにいるというのが、いまだに信じられないです」
声を発することができないドラムの機会音声を務めているのは林原めぐみ。富栄にとっても林原の芝居は大きな悩みになったという。
「最初はあまり感情のない機械の声のようなイメージで、表情の練習をしていたのですが、ドラムの声を務める林原めぐみさんの収録に立ち会わせていただいたときに、それまで自分が考えていたものが違うと思って役作りの仕方を変えました。林原さんの声があまりにもかわいすぎたんです。自分の芝居もかわいらしくしなければと、とても悩みました(笑)」
福澤監督については、「本当に尊敬できる方」と全幅の信頼を寄せる。
「撮影前に福澤監督から『表情というのは気持ちで作る』と教えていただいたおかげで、何とかドラムらしい表情が掴めてきました。野崎さんやチンギスさん(Barslkhagva Batbold)とのシーンでは、監督のイメージと違ったらどうしようという不安もありましたが、キャラが濃いと褒めていただき、とても自信に繋がりました。また、クランクインの前、素人の僕がいきなり現場に入って戸惑わないようにと、福澤監督の配慮でスタッフさんたちと親しくなる機会を与えてくださいました。スタッフさんたちと同じように赤坂に通い、行動を共にすることで早く溶け込めました。福澤監督は、僕にとても愛情を注いでくださり、本当に尊敬できる方です」
演技初挑戦の富栄だが、モンゴルロケでは堺、阿部寛、二階堂ふみの言葉に助けられたことが大きかったと振り返る。
「第1話の登場シーンで運転していますが、実は事前の運転練習の時に、お腹がつかえてハンドルが回らなくなってしまったことがあって。そこから撮影までに必死にダイエットをしました(笑)。やせなかったら登場シーンが変わっていたかもしれません。阿部さんには何度も励ましの言葉をかけていただき、堺さんにはお芝居のことを相談させていただきました。二階堂さんは、僕のせいでカットがかかっても、優しく微笑んでくれて。経験のない自分が演じることができたのも、皆さんの優しさがあったおかげです」
最後に視聴者へ向けて次のようにメッセージを送った。
「堺さんたちがお芝居している後ろでの僕の仕草など、細部まで注目してくださっている視聴者さんがいらっしゃって、本当に嬉しく思います。ぜひこれからの『VIVANT』も楽しんで観ていただければと思います」
■放送情報
日曜劇場『VIVANT』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
※第9話は79分SP
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、迫田孝也、飯沼愛、山中崇、河内大和、馬場徹、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、Nandin-Erdene Khongorzul、渡辺邦斗、古屋呂敏、内野謙太、富栄ドラム、林原めぐみ(声の出演)、二宮和也、櫻井海音、Martin Starr、Erkhembayar Ganbold、真凛、水谷果穂、井上順、林遣都、高梨臨、林泰文、吉原光夫、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、橋本さとし、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李、役所広司
プロデューサー:飯田和孝、大形美佑葵、橋爪佳織
原作・演出:福澤克雄
演出:宮崎陽平、加藤亜季子
脚本:八津弘幸、李正美、宮本勇人、山本奈奈
音楽:千住明
製作著作:TBS
©︎TBS