二宮湊人（坂口健太郎）の意識が戻り、婚約者・七海悠香（臼田あさ美）が生前CODEについて調べていたことが告げられた『CODE－願いの代償－』（読売テレビ・日本テレビ系）第7話。

　CODEの開発に知らず知らずのうちに加担してしまった悠香の友人・小島明日香（伊藤歩）によって新事実が次々に明かされていく。雑誌記者・椎名（染谷将太）の恩師であり、三宅咲（堀田真由）の兄・直人（竹財輝之助）も生前CODEの件で明日香に強行取材を申し入れていた。直人も悠香もマッチングによって殺されたのではなく、CODEについて知りすぎてしまい抹殺されてしまったようだ。運営側は都合の悪い人間をCODEの任務に紛れて処分しているらしいこともわかってきた。

　悠香が自分にもCODEのことを相談できず一人迷いや葛藤を抱えていたことを知らされ、何も気付けなかった自分を悔やむ二宮の姿が観ていて辛い。本作で、二宮役の坂口健太郎は何度涙を流すのだろうか。大切な者を奪われ続けている二宮の中で、悠香と出会う前の凶暴性がまた目を覚ましてしまいそうだ。

　直人が辿り着いた情報によると、CODEの発注会社の運営元は「NPO法人ウェルネス・ハートピア」で、その代表支援企業として名を連ねていたのが一流企業の「ランリーテクノロジー社」（以下、ランリー社）で、総務省とも取引があるような会社のようだ。このNPO法人のホームページにはピエロのようなイラストがあり、ケアリングクラウン・市川省吾（玉山鉄二）の姿を想起させる。そして、やはりランリー社の社長ページには市川の姿があった。

　何やら、ランリー社と総務省はビッグデータを活用した量子コンピューターのプロジェクトを密に進めているらしく、副知事・滝田（本田博太郎）に取り入った市川は現在最後の関門である青柳知事（新納慎也）の説得にあたっているようだ。“県民の安全を守るのが自分の使命”とする青柳が首を縦に振らないそのプロジェクトにはどんな危険が伴うのだろうか。そして総務省まで関わっているプロジェクトならば、CODEに精通している者が警察内にいるのも納得できる。