『キング・ザ・ランド』の少女時代 ユナから『ドリーム』のIUまで 注目のK-POP出身女優
オム・ジョンファ
5年ぶりのドラマ復帰となったNetflixシリーズ『私たちのブルース』や、主演ドラマ『医師チャ・ジョンスク』で注目を集めている、オム・ジョンファ。
MBC合唱団で活動後、1992年に映画で女優デビュー、翌年には歌手としてもデビュー。元祖セクシーアイコンでもあり、「韓国のマドンナ」とも称され、マルチに成功を収めている。女優としては、阿部寛主演の日本ドラマを韓国版にリメイクした『結婚できない男』や、パク・ソジュンがブレイクするきっかけとなったドラマ『魔女の恋愛』も話題に。どこか親しみやすさを感じさせる存在で、どの役も観る者に感情移入させやすい面があるかもしれない。最近では、番組の企画で歌手としてイ・ヒョリやBoA、そしてLE SSERAFIMと共演し幅広い年齢層から再注目された。
主演ドラマ『医師チャ・ジョンスク』は主婦となった主人公が重い病気を乗り越え医師として輝く姿を描いているが、ジョンファ自身も以前病気を公表し克服した経験があり、なおのこと同作ではいきいきとした女性像を際立たせている。
IU
パク・ソジュンと共演したNetflix映画『ドリーム ~狙え、人生逆転ゴール!~』が配信されたばかりのIU。
韓国で「国民の妹」と呼ばれるほど人気の高い、国民的歌手で女優のIU。2008年の歌手デビュー以降、音楽シーンの第一線を走り続けるアーティストとして周知された存在だ。女優デビューは、2011年のドラマ『ドリームハイ』。IUのほかペ・スジ(当時はmiss A)、キム・スヒョン、2PMのオク・テギョンとチャン・ウヨンなど豪華な面子が集結していた。ユナと同じく『ヒョリの民宿』でシーズン1に出演していたIUは、不器用ながらも一生懸命家事をする姿がとても愛らしく、ステージや作品で見せる姿とのギャップがより好印象。
話題作に続々と出演しているIUだが、なかでも代表作『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』の貧困や暴力が常となる日常で孤独を抱える女性の生き様を真摯に演じ、日韓ともにIUの演技に魅了される人が続出。是枝裕和監督が同作を観て、映画『ベイビー・ブローカー』でのIUの起用を決めたというのも納得できる。並々ならない努力と芯の強さで、韓国のエンターテインメントシーンのトップをこれからも走り続けるのだろう。