フィンランド映画『SISU/シス 不死身の男』10月公開 ツルハシ1本でナチスを討つ予告編も

 フィンランド映画『SISU/シス 不死身の男』が10月27日に公開されることが決定し、あわせて予告編とポスタービジュアルが公開された。

 本作は、『レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース』『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』などのヤルマリ・ヘランダーが監督・脚本を務めたバイオレンスアクション。タイトルの「SISU(シス)」は、すべての希望が失われたときに現れるという不屈の精神を意味したもの。本作では、その「SISU」を武器に、伝説の兵士がナチス戦車隊をたったひとりで血祭りにあげていく模様が描かれる。フィンランドでは、19週連続トップ10入りを果たしており、第55回シッチェス・カタロニア国際映画祭のファンタスティック・コンペティション部門で最優秀作品賞、男優賞、撮影賞、作曲賞を受賞している。

 1944年、第二次世界大戦末期、ソ連に侵攻され、ナチス・ドイツに国土を焼き尽くされたフィンランド。凍てつく荒野を旅する老兵アアタミ・コルピ(ヨルマ・トンミラ)は、愛犬ウッコを連れ、掘り当てた金塊を運ぶ途中でブルーノ・ヘルドルフ中尉(アクセル・ヘニー)率いるナチスの戦車隊に遭遇、金塊も命も狙われるハメに。アアタミが手にしているのはツルハシ1本と“折れない心SISU”だけ。それでも戦場に落ちている武器と知恵をフル活用し、ナチス戦車隊相手に、機銃掃射を浴びても、地雷原に追い込まれても、縛り首にあっても、挙句の果てに戦闘機にツルハシ1本で食らいついても、絶対に死なない。多勢の敵を相手に、アアタミはいかにして戦い、そして生き抜くのか。そして、アアタミの目的地とは。

映画『SISU/シス 不死身の男』予告映像

 公開された予告編は、戦火に包まれた街を見つめる男のシルエットから始まる。そして、馬で荒野を進む男の姿から、ナチス戦車隊が現れるまでが映し出されている。さらに、ドイツ兵に金も命も奪われそうになった瞬間、男のナイフが敵兵の頭蓋に刺さり、機関銃を撃ちまくる敵には、埋めてあった地雷を投げ、顔色ひとつ変えずに次々と敵を血祭にあげていく様子が映し出されている。なお、予告編のナレーションは、『機動戦士ガンダム』のギレン・ザビ役をはじめ、『北斗の拳』のサウザー役などを演じている声優の銀河万丈が担当している。

 あわせて公開されたポスターは、「世界一幸せな国フィンランドから届いた、爆風マッド・エンターテインメント」のキャッチコピーとともに、ナチスに周囲を囲まれ絶体絶命の窮地に立たされた男が全面に描かれている。

■公開情報
『SISU/シス 不死身の男』
10月27日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー
監督・脚本:ヤルマリ・ヘランダー
キャスト:ヨルマ・トンミラ、アクセル・ヘニー、ジャック・ドゥーラン、ミモサ・ヴィッラモ、オンニ・トンミラ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
フィンランド/英語・フィンランド語/91分/原題:SISU/R15+
©2022 FREEZING POINT OY AND IMMORTAL SISU UK LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

関連記事