『それパク』ラスト3分の展開に驚きを隠せない ついに恋愛要素におけるキーパーソン出現

 『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)第7話は、ラスト3分の展開がヤバい。ついつい第6話に引き続き“ヤバい”と若者言葉を使ってしまったが、前置きがなかった分、油断していた視聴者がほとんどだったのではないだろうか。

 月夜野ドリンクの開発部長・高梨(常盤貴子)が、かつて特許を食い物にしていたパテントトロールの「太陽新社」に所属していたのだ。パテントトロールとは、特許を自らの事業活動に使わず、ほかの会社にライセンス料を求めたり、訴訟を仕掛けて利益を得ようとしたりする組織のこと。月夜野の「ぐるっとヨーグル」の特許をターゲットに2000万円の要求をしてきた今宮食品がまさにパテントトロールであるが、又坂(ともさかりえ)はそこで「太陽新社 社員名簿」を発見し、執行役員として「高梨伊織」の名前を見つける。

 第7話では、又坂の過去として大学時代が描かれるが、その時の先輩・中野(板尾創路)は太陽新社に騙され、特許も研究の場も奪われてしまっていた。そのことをきっかけに又坂は弁理士になることを志すのだが、中野と一緒に研究をしていた一人が高梨だったのだ(又坂は以前から高梨に怪訝な表情を浮かべてはいたが、大学時代の研究室で面識があったはずの高梨に気づかない方がおかしい……)。高梨と太陽新社の関わり、さらに今宮のアドバイザーである芹沢(鶴見辰吾)はどうやら高梨を亜季(芳根京子)や北脇(重岡大毅)たち以上に知っているようだ。

 そして、ラスト3分ではもう一つ衝撃の展開がある。それが五木(渡辺大知)にまさかの恋人が存在していたという事実だ。相手の女性を演じているのは秋元真夏。キャスト発表時に「ストーリー後半戦のキーパーソン」とあったが、恋愛要素におけるキーパーソンだったとは。亜季は励ましてくれたり、車で送ってくれたりする五木が自分に好意を抱いていると勝手に思いこんでいたが、それは全て勘違い。明らかに気落ちする亜季を、北脇は「ネコ語翻訳アプリ」を介した体で励ましていく。筆者としては、亜季と北脇は付かず離れずな今の距離のままでいいのではないかと思い始めているが、亜季を北脇が放っておけないのは彼女がどこかネコっぽい仕草(というか、芳根京子自体が)を見せるからなのではないかと勝手に推察している。

 いよいよ終盤に突入する『それパク』。第7話では『踊る大捜査線 THE MOVIE』の名セリフのオマージュとして又坂が「事件は現場で起きているのよ」と亜季に告げていたが、第8話の予告には「〜シン・特許の怪物編〜」といったタイトルが掲げられている。特許を食い物にしようとする怪物は芹沢なのか、それとも高梨なのか。

■放送情報
『それってパクリじゃないですか?』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:芳根京子、重岡大毅(ジャニーズWEST)、常盤貴子、渡辺大知、福地桃子、朝倉あき、豊田裕大、諏訪雅、高橋努、相島一之、赤井英和、野間口徹、ともさかりえ、田辺誠一
原作:奥乃桜子『それってパクリじゃないですか? 〜新米知的財産部員のお仕事〜』(集英社オレンジ文庫刊)
脚本:丑尾健太郎
演出:中島悟ほか
チーフプロデューサー:三上絵里子
プロデューサー:枝見洋子、森雅弘、岡宅真由美(アバンズゲート)
制作協力:AX-ON、アバンズゲート
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/sorepaku/
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