塚地武雅の愛されキャラを生み出す才能　『王様に捧ぐ薬指』でも視聴者の心を掴む

　特に、現在出演中の『王様に捧ぐ薬指』のようなコメディ要素のある作品には欠かせないひとりだ。塚地から漂う安心感は「芸人だから」というだけではなく、物語の世界観を逸脱しないところにあると思う。

　コメディパートでは、コントやバラエティで培ってきた技術を使っているだろうが、あくまで「ドラマの世界」という範囲内で演技をしてくれるので、観ている側も冷めずに、気兼ねなく笑える。「芸人」としての立ち位置も守りながら、ドラマにもリスペクトを持っていることが伺えるのだ。

　今回、金太郎が、回を増すごとにファンを増やしているのは、そうした安心感にプラスして、俳優・塚地武雅の最大の魅力である「演じるキャラクターを好きにさせてしまう能力」が発揮されているからに違いない。塚地の人間味溢れる演技が、視聴者に刺さっていて、物語にもマッチしている。だから、ここまで愛されているのだ。今後も、綾華と東郷の恋の行方を追いかけつつ、金太郎の登場も楽しみに待ちたい。

■放送情報
火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』
TBS系にて、毎週火曜22:00～22:57放送
出演：橋本環奈、山田涼介、坂東龍汰、長尾謙杜（なにわ男子）、小林きな子、若月佑美、三浦獠太、小林涼子、田仲陽成（Go!Go!kids／ジャニーズJr.）、高橋奏琉（ジャニーズJr.）、宮崎莉里沙、塚地武雅、利重剛、りょう、松嶋菜々子
原作：『王様に捧ぐ薬指』わたなべ志穂（小学館プチコミックフラワーコミックスα）
脚本：倉光泰子、関久代
演出：坪井敏雄、泉正英、宮崎萌加
プロデューサー：橋本梓、勝野逸未
製作：TBSスパークル、TBS
©︎TBS
公式サイト：https://www.tbs.co.jp/ousama_tbs2023/
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