『日曜の夜ぐらいは...』清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠の孤独　岡山天音がキューピッドに

　そして3人の中でも最も心を固く閉ざしていたサチの誕生日に“人生捨てたもんじゃない”と思える「とびっきり」が起こる。サチの手に渡った宝くじが当たっていたのだ。しかも1等の3000万円だ。3人で約束した「宝くじが当たった時は山分け」という究極の“たられば”話をサチは律儀に遵守する。というよりも、これくらいの奇跡が起きなければ、果たさなければならない約束なんて生まれず、サチがまたあのバスツアーに参加することなどなかっただろう。それにずっと自分のことを後回しにする習慣が身に染みついているサチは、1人だったらその宝くじを換金することさえしなかったかもしれない。突然大金が目の前に積まれても、なんだか罪悪感に襲われるばかりで使い道など思い浮かばなかったかもしれない。

　「皆もおめでとう。3人で幸せになろう」と両手を広げるサチとハグする若葉と翔子。少なくとも母親が事故に遭って以来、初めてサチが自ら幸せに手を伸ばした瞬間だったのだろう。大きな音を立てて動き始めた3人の生活はどこに向かうのだろうか。この宝くじ当選は3人がまた集まるためのきっかけとして大活躍したが、さらにそれぞれにとって様々な制約は一旦隣に置いて、本当に自分がなりたかったもの、叶えたかったことと向き合える、そんな切符になりますように。

■放送情報
『日曜の夜ぐらいは...』
ABCテレビ・テレビ朝日系にて、毎週日曜22:00〜放送
出演：清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠、岡山天音、川村壱馬（THE RAMPAGE）、やついいちろう（エレキコミック）、今立進（エレキコミック）、椿鬼奴、飛永翼（ラバーガール）、橋本じゅん、和久井映見、宮本信子ほか
脚本：岡田惠和
演出：新城毅彦、朝比奈陽子、高橋由妃、中村圭良
企画・プロデュース：清水一幸
プロデューサー    山崎宏太、山口正紘、郷田悠（FCC）、浅野澄美（FCC）
制作協力：FCC
制作著作：ABCテレビ
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