横山裕、永瀬廉、重岡大毅、向井康二　春ドラマを支える“関西勢”の目覚ましい活躍

　春ドラマが続々とスタートし、今期もジャニーズのアイドルたちが様々な作品で活躍している。なかでも、関西ジャニーズJr.出身メンバーの活躍ぶりが目覚ましく、今期の特徴のひとつと言える。出演作品を踏まえながら、彼らの活躍に注目してみたい。

向井康二（『特捜9 season6』）

　4月5日スタートの『特捜9 season6』（テレビ朝日系）では、Snow Manの向井康二が出演中。主演の井ノ原快彦が演じる主任・浅輪直樹率いる特捜班と協力関係にある捜査支援分析センター、通称SSBCの若手分析官・三ツ矢翔平役を演じている。2022年から新加入した向井。長く続くドラマシリーズではあるが早くも溶け込んだ様子で、前シーズンではアドリブを振られたことを明かしていたように、ベテラン俳優たちに囲まれながら俳優としても奮闘する。2年目に突入し、さらにパワーアップした活躍ぶりが見られそうだ。

桐山照史＆福本大晴（『ゲキカラドウ2』）

　4月6日にスタートした木ドラ24『ゲキカラドウ2』（テレビ東京系）。前作に引き続き主演を務めるのがジャニーズWESTの桐山照史だ。そして本作で連続ドラマ初出演を果たすのがAぇ! groupの福本大晴。桐山にとっても初の連ドラ出演を果たしたのが本シリーズであり、両者にとって記念すべき作品だ。福本も第1話からニューフェイスとして登場。配属初日から2人で営業に出かけ、コンビ爆誕と沸いたのも束の間、早くも波乱が訪れる。桐山演じる熱血営業マン・猿川健太と、いまどきの若手らしい言動で早くも気になる存在感を放つ鴨下晃のコンビが、ちょっぴり辛口な取引先と、激辛料理を前に汗をかきながら奮闘する。営業職の泥臭い面、汗をかきながら頬張る姿にも爽やかさがあり、まるで花椒のようなエッセンスが感じられるのはアイドルがなせる業ではないだろうか。

濵田崇裕（『風間公親－教場0－』）

　そして、4月9日スタートの木村拓哉主演ドラマ『風間公親－教場0－』（フジテレビ系）に出演するのがジャニーズWESTの濵田崇裕。これまで警察学校を舞台にしたスペシャルドラマが2回放送された話題作で、今回は木村演じる風間が、新人刑事の教育を担当していた刑事指導官時代が描かれる。本作で風間をよく知る人物のひとり、神奈川県警本部捜査一課刑事・谷本進一を濵田が演じている。公式サイトのキャラクター紹介に“苦労して警察官になった叩き上げタイプの刑事”とあるように、風間とはまた異なる雰囲気で存在感を放つ。濱田はこれまで様々なドラマで話題を集めてきた演技派で、2021年放送の『武士スタント逢坂くん！』（日本テレビ系）で見せたコミカルな演技を経て、今作では緊張感の漂う新たな表情を見せている。

横山裕（『帰ってきたぞよ！コタローは1人暮らし』）

　人気シリーズの続編といえば、4月15日に放送開始した『帰ってきたぞよ！コタローは1人暮らし』（テレビ朝日系）で主演を務めているのが、関ジャニ∞の横山裕だ。「アパートの清水」を舞台に、横山演じる売れない漫画家・狩野進と、狩野の隣の部屋にたったひとりで住む訳アリ6歳児・さとうコタロー（川原瑛都）が中心となり、様々な人間模様が描かれる。小学生になってさらにしっかりしたコタローと、相変わらずぐーたらな狩野。兄弟でも家族でもないアパートの隣人という“他人”でありながら、様々な出来事を通して結びつきが強くなっていくハートフルストーリー。コミカルではあるがセリフが少なく、含みのある場面こそ胸に迫るものがある。2022年後期放送のNHK連続テレビ小説『舞いあがれ！』（NHK総合）で朝ドラ初出演を果たした横山。年齢を重ねるごとに、俳優としてもより一層注目を集めている。