『離婚弁護士シン・ソンハン』チョ・スンウが依頼を見事に解決 男3人の友情が癒やしに

 Netflixにて配信中の韓国ドラマ『離婚弁護士シン・ソンハン』が人気だ。圧倒的な強さで爆発的人気を誇るというよりも、常に2番手3番手にいるような存在。そんな作品として、楽しみに観ている人が多いのがわかるのが、Netflixの「今日のTV番組TOP10」だ。Top3以内の常連でもあり、Top5以内には常にランクインしている(※3月29日時点)。

 本作は、ピアニストから離婚弁護士に転身した、シン・ソンハン(チョ・スンウ)を中心としたリーガルドラマだ。“離婚裁判”といえば、夫婦の泥沼の様相や、不倫をされた妻=サレ妻が訴える形がこれまでのドラマでは多かった。しかし、ソンハンの扱う案件は、不倫を行った妻、姑にDVをしてしまった妻など、有責とされた側を弁護するのが特徴的だ。観ている側も、客観的に見れば、クライアント側が負けても仕方ないとわかるような案件だ。しかし、そこには個々それぞれの夫婦の事情があり、リアルな人生の姿がある。ソンハンとともに、クライアントたちに肩入れしたくなる作りだ。ソンハンに導かれた有責クライアントたちが、悔い改めるとともに、新しい人生を歩みだす。ソンハンが、クライアントをサポートし、戦う姿は頼りがいがあり、クレバーでいて、漂う色気がなんともセクシーでかっこいい。

 戦うソンハンには、仲間がいる。それが、“竹馬の友”である、事務長チャン・ヒョングン(キム・ソンギュン)、不動産会社代表チョ・ジョンシク(チョン・ムンソン)だ。彼ら男3人の友情関係のシーンがとても良く、ヘビーな離婚案件を扱う中での、究極のヒーリングタイムになっている人も多いのではないだろうか。ソンハンたち3人がキャンプ場でテントを張ってくつろぐ姿や、立ち昇る炎、食欲を刺激される美味しそうな肉、3人がじゃれあう姿……。自然の中で過ごすソンハンたちを観ていると、クライアントたちの抱える問題で、強張った体も、ゆるゆると緩んでいくようなホッとした気持ちになっていく。

 物語が展開していく中で、ソンハンが弁護士に転身したワケが、徐々に明かされ、妹のシン・ジュファ(コン・ヒョンジ)が事故で亡くなったことが原因だということがわかってきた。そこにクムファの弁護士パク・ユソク(チョン・ペス)がどうやら絡んでいそうなことも明かされた。さらに、ジュファを死に追いやった人物がいるような気配も見え始めた。

 第7話、第8話は、統合失調症を抱え苦しむクライアントや、外国人妻を虐待した疑惑を持たれる夫の弁護も引き受ける中で、ジュファの姑であるマ・グミ(チャ・ファヨン)が登場し、自身の離婚をソンハンに依頼をすることに。同時進行で案件が進む中で、若いベトナム人妻から、離婚訴訟を起こされたマ・チュンソク(チェ・ジェソプ)の事件が、弁護士事務所クムファの策略で、大々的に報道されてしまう。窮地に陥ったソンハンは、反撃としてラジオに出演することに。ソンハンは、チュンソク事件を調べるうちに、チュンソクと妻の間の子供に疑問を抱く。

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