『リバーサルオーケストラ』愛らしくユーモアな門脇麦 SNSと連動したユニークな動きも
『リバーサルオーケストラ』(日本テレビ系)が、3月15日の放送で最終回を迎える。
ギャラクシー賞の「マイベストTV賞2023年1月度月間ノミネート」にも選出された『リバーサルオーケストラ』の最大の魅力は、クラシックを身近な、親しみやすい音楽として伝えていることだ。分かりやすく緩急のあるストーリー性、初音(門脇麦)と朝陽(田中圭)をはじめとする気になる恋愛模様、そしてラストにやってくる玉響の演奏シーン。次回の最終回で披露される「チャイ5」が物語全体としても最大の見せ場となるのは確実だが、それでも第9話の「チャイコン」と「運命」の演奏シーンも息を呑む素晴らしさだった。
「私とお客様、今このホールにいる全員で最高の音楽を作りたい」――カフが上がった状態でホールに流れた初音のスピーチから定期演奏会は「チャイコン」でスタート。初音が先導するコンチェルトとオケの美しい合流。ファーストヴァイオリンの松本弓香(行平あい佳)、セカンドヴァイオリンの土井(前野朋哉)を対向配置にした「運命」では、穂刈(平田満)によるオーボエが綺麗な音色を奏でる。それにマエストロの朝陽も思わず微笑みを見せる。第8話で描かれた老人ホームでのソロ演奏を想起したのかもしれない。
ヨーゼフ(ロイック・ガルニエ)のパートナー・レイちゃん(金子隼也)をはじめ、玉響の応援団が駆けつけた客席はスタンディングオベーションが起きる盛り上がりに。だが、本宮(津田健次郎)の妨害作戦もあり、あと5席というところで惜しくも満席にはできず、玉響は解散を余儀なくされる事態に。だが、定期演奏会の盛り上がりが認められ、玉響はこけら落としコンペに出場できることとなる。高階フィルとの対決。負けたら今度こそ玉響は解散の危機となってしまう。高階(原日出子)とガッツリ握手をする朝陽の姿も気になるが、初音との関係が気がかりだという視聴者も大勢いるのではないかと想像する。
第8話のラストで朝陽に告白をした初音だったが、結果は玉砕。前々から思ってはいたが、やけになったふにゃんふにゃんの状態の初音は愛らしく、ユーモアに溢れている。失恋から一気に通常運転に戻っていくポジティブ思考の初音。第9話ではこけら落としが終われば朝陽はドイツに帰ってしまうことが改めて示されており、空港で別れ際に朝陽が初音に爽やかな笑みを見せる――というのは安直な想像だろうか。また、実際にオンエアと連動したTwitterの盛り上がりも『リバーサルオーケストラ』はユニークなところ。劇中にあった玉響の公式マスコットキャラ「たまちゃん」のステッカーが当たるキャンペーンが本当に行われており、最終回ではこのようなSNSの動きにも注目である。
■放送情報
『リバーサルオーケストラ』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:門脇麦、田中圭、瀧内公美、坂東龍汰、濱田マリ、平田満、前野朋哉、行平あい佳、ロイック・ガルニエ、岡部たかし、永山絢斗、恒松祐里、津田健次郎、原日出子、生瀬勝久、相武紗季
脚本:清水友佳子
演出:猪股隆一、小室直子、鈴木勇馬
チーフプロデューサー:三上絵里子
プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/reveorche/
公式Twitter:@reveorche_ntv
公式Instagram:@reveorche_ntv