『アントマン』『GotG』『スパイダーバース』の新作が公開! 2023年注目のマーベル映画

 SSUは2018年に公開され、アカデミー賞を受賞した長編アニメーション映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の待望の続編『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』が登場(6月2日全米公開)。

 なおこのアニメーション作品をSSUに含むかどうかですが、確か『ヴェノム』のエンドクレジットで、「その頃別のバースでは」という前フリとともに『スパイダーマン:スパイダーバース』の映像が紹介されたので、このアニメ世界も広義のSSUだと思います。スパイダーバースとは、スパイダーマンを基軸としたマルチバースの表現。その世界(バース)ごとに、その世界のスパイダーマンがいる、というコンセプトです。

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』©2022 CTMG. © & ™ 2022 MARVEL. All Rights Reserved.

 今回の『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は“アクロス(横断して)”の名の通り、前作でスパイダーマンとなった黒人少年マイルズ・モラレスくんがマルチバースを横断し様々なスパイダーマンと出会うという話になりそう。前作はモラレスくんの世界に様々なスパイダーマンが来る話でしたから、本作はその逆になります。鍵を握るのが、前作の最後にチラっと登場した未来世界のスパイダーマンことスパイダーマン2099/ミゲル・オハラです。

 声の出演ですが、ミゲル・オハラ役に『ムーンナイト』のオスカー・アイザック、グウェン役に『ホークアイ』のケイト・ビショップ役のヘイリー・スタインフェルドと2大MCUスターが参加。来年には『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』も公開されるので、『アクロス』と『ビヨンド』で2部作構成というわけですね。

 そして秋には『クレイヴン・ザ・ハンター(原題)』(10月6日全米公開)が待っています。クレイヴン・ザ・ハンターは、スパイダーマンのコミックに登場するキャラです。SSUは『ヴェノム』『モービウス』に続いて“スパイダーマン世界のヴィランを、スパイダーマン抜きで映画化する”展開(要はウルトラマンの出てこない、バルタン星人やメフィラス星人が主役の映画を作るみたいなものです)をしており、その最新作。

 コミックでのクレイブンは驚異的な身体能力を持つハンターで、ひょんなことからスパイダーマンを捕まえようとしますが彼に逃げられてしまう。以来、スパイダーマンを捕まえることに執念を燃やしている、という設定。映画では、大都会を飛び回る最強のハンターという設定のみを活かしたアクションアドベンチャーになりそうです。

 主人公役をアーロン・テイラー=ジョンソンが演じることも話題になっています。単体の映画としても面白そうですが『ヴェノム』『モービウス』とのリンクも気になるところ。なお『クレイヴン・ザ・ハンター』以降、SSUはバッド・バニー出演『エル・ムエルト』(覆面レスラー超人)、ダコタ・ジョンソン出演『マダム・ウェブ』(サイキック女性)、トム・ハーディ出演『ヴェノム』第3弾、ドナルド・グローヴァー出演『ヒプノ・ハスラー』(ミュージシャン系ヴィラン)を予定しています。

 SSUを入れて5本のマーベル映画が公開! 今年も1年にわたってマーベルの世界を堪能できそうです。

■公開情報
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』
2月17日(金)公開
監督:ペイトン・リード
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファー、ジョナサン・メジャース、キャスリン・ニュートン、ビル・マーレイ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2023

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