山﨑賢人、『今際の国のアリス』主人公は「大切な人を守りたいところは自分に似てます」

 Netflixシリーズ『今際の国のアリス』シーズン2配信記念イベントが12月23日、都内で行われ、山﨑賢人、土屋太鳳、三吉彩花、桜田通、朝比奈彩、恒松祐里、磯村勇斗、青柳翔、仲里依紗、佐藤信介監督が登壇した。

 『今際の国のアリス』は、異世界に迷い込んだアリス(山﨑賢人)、ウサギ(土屋太鳳)らが、元の世界に戻ろうと命懸けの「げぇむ」に挑むサバイバルドラマ。シーズン1は実写化不可能といわれた麻生羽呂による原作をVFX技術で見事に映像化し、怒涛のストーリー展開とハリウッド級のスケールで、全世界40以上の国と地域で人気トップ10入りを果たした。

 12月22日より配信開始となったシーズン2には、引き続き豪華キャスト&スタッフが集結。はたして前作を上回る難易度とスケールの「げぇむ」をクリアし、彼らはもとの世界に戻ることができるのか。

 配信記念イベントは、オープニング映像と予告編に続いて開幕。豪華な演出&音響とともにトランプを模したフレームから出演者が登場した。

山﨑賢人

 まずは挨拶をかねて、それぞれの役どころが語られる。「げぇむ」に翻弄されるアリス役の山﨑は「シーズン2では、この世界の謎を追って、大切な人を失ったからこそ犠牲を出したくないと願う優しい心を持った男」、ウサギ役の土屋は「サバイバル能力でパワフルなんですが、アリスたちとの出会いで様々な感情を知って、シーズン2では葛藤して成長していきます」とコメント。

土屋太鳳

 続いてアン役の三吉は「心理戦を得意として、どんな時も冷静にゲームをクリアしていく」、ニラギ役の桜田は「彼なりの過去を抱えていて、シーズン2でも物語をひっかきまわす」、クイナ役の朝比奈は「空手をベースにした肉弾戦が得意」、ヘイヤ役の恒松は「義足と弓矢を武器に戦う女子高生」、バンダ役の磯村は「謎が多い、以上」、アグニ役の青柳は「黒いタンクトップのボウズと覚えて」、ミラ役の仲は「あまり言えない」とそれぞれ説明した。

三吉彩花

 配信開始については「やっと配信になって嬉しいです。撮影は1年前ですが、時間をかけて作り上げたシーズン2がどのように広がっていくのかワクワクしてます」と山﨑。土屋は「新幹線の斜め前に座っている人が配信の1時間後に観ていて嬉しかった」と笑顔を見せ、佐藤監督も「過酷な中で皆さんと戦ってきた作品。配信後のネットの反応を見て熱くなりました」と手応えがあったもよう。

桜田通

 また演技面でも各々の苦労やこだわりが。山﨑が大切にしたのは「(心理戦)で考えている時の目だったり、道が見えた時のエネルギー」で、大変だったことは「ゲームがクリアできると思った時の爆発力をひとりで出すこと」を挙げた。また桜田は「体は辛い状態なのに運動量が多いシーンのリアリティや考え方」、磯村は「フラグの匂わせを入れること」と返答。

仲里依紗

 仲は「セリフが長すぎていっぱいいっぱい。覚えるということ自体が無理」と正直に宣言した。これを受けて佐藤監督は「申し訳ないなと思いつつ、神がかった演技だと思うので、その空気を観てほしい」と力強く述べた。

朝比奈彩

 さらにイベントでは、アクションの裏側にも言及。土屋は「ウサギらしいアクションは、暴力やケンカでも、カッコいい動きでもない。だから受けのアクションが多くなるんですよ。受けは攻めの方のカッコよさを変化させる役割もある」と回想。三吉は「初めて10数メートル先の鉄の的に当てて連続で倒していくという、ガンアクションのトレーニングが勉強になった」、朝比奈は「空手を体になじませるまでが大変だった。ドアミラーを蹴るというシーンは20テイクくらい重ねました」と振り返る。

恒松祐里

 前人未到の義足でのアクションに挑んだ恒松は「アクション用の軽いアーチェリーの弓も作ってもらいました。アクション部や美術部など皆さんと相談して初の<義足+弓矢>のアクションを作り上げました」と満足げな表情。その一方で、「食べ物の誘惑に勝つのが大変でした」と青柳がとぼける場面も。ちなみに「嬉しかったのは豚汁」だったそうだ。

青柳翔

 佐藤監督はシーズン2で「知能戦はより知能戦に、肉体戦は肉体戦に振っていく。おのおのの特性にもとづいたアクションにこだわった」という。

 これを受け、自分の役どころの強みと自分と共通するところがあるかと問われると、山﨑は「もともとゲーマーなので、生死をかけたゲームを作った人や敵の視点や、大切な人を守りたい部分も強み。大切な人を守りたいところは自分に似てます」と回答。土屋は「シーズン2でいうと、自分の弱さに向き合うことができたところ。それには覚悟がいるし、それは新しい強さへのスタートだと思います。そこは今の自分と共通している」とした。

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