『ボーイフレンド降臨!』髙橋海人の表現力に脱帽! 桜井ユキと田中みな実の熱い友情も
かしこ(桜井ユキ)と、渉(田中みな実)の熱い友情に泣かされた『ボーイフレンド降臨!』(テレビ朝日系)第7話。好きな人が、自分の親友に想いを寄せていると分かっただけでしんどいはずなのに、「かしこも当たって砕けてみちゃえば? で、アサヒくんに砕けた者同士、飲もう!」と恋のキューピットになるなんて……。渉、さすがにいい子すぎる。正直、最初は“ちょっぴり癪に障る奴”だと思っていたが、彼女は本当にピュアでまっすぐなだけなのだろう。しかし、アサヒ(髙橋海人)が、“好きってことなのかも”と思った相手は、かしこだった。
それにしても、アサヒはなぜかしこを選んだのだろう。かしこは、分かりやすい渉と対照的で、とにかく素直じゃない。好きなのに、好きって気持ちを伝えられないし、プライドが邪魔をして、言わなくてもいいことを言ってしまったりする。それでも、アサヒが彼女を好きになったのは、自分と似ている部分を感じたからかもしれない。漆畑澄人だった時代の、自分に。
漆畑澄人は、かなりのひねくれ者だった。「手に入れるの苦労したんですよ」とワインをプレゼントされたら、大抵の人は「ありがとうございます」とお礼を言うだろう。でも、澄人は「苦労して手に入れたら、ワインって味変わんの? その苦労って、僕に関係ないよね?」なんてふてぶてしく突き返してしまう。かしこの拗らせはそこまでではないけれど、素直になれずに孤独を感じているところは、やっぱり似ている。だから、アサヒは彼女を支えたい、楽しませたいと思ったのではないだろうか。それが、結果的に過去の自分(=漆畑澄人)の傷を癒すことにもつながる。
かしこが、想いを伝えられずに戸惑っていた時、「なぁに?」「ふふふ、どうしたの?」とずっと笑顔で待ちの体勢を作ってあげていたのも、アサヒらしくて素敵だった。彼が優しい人だからこそ、かしこも素直になれたのだろう。「私、ずっと自分に期待しないように生きてきたの」と弱さをさらけ出すことができた。
そして、やっぱりアサヒが“脱かわいい”をするのは、かしこの前だけ。“好き”という具体的な言葉を告げず、逃げようとするかしこをバックハグして、「記憶がなくなって、自分が誰だか分からないけど、これだけは分かる。かしこさんが好きだ」と告白。東京の夜景をバックにした美しすぎるキスシーンに、副音声を担当した黒瀬(末澤誠也)、赤井(伊藤修子)、白鳥(本多力)のテンションもMAXに。まるで、クライマックスかのような盛り上がりを見せていた。