ディズニー、2023年に向けた劇場公開作品とAPAC地域のオリジナルコンテンツを発表

 ウォルト・ディズニー・カンパニー・アジア・パシフィックが、11月30日よりシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズで開催される「コンテンツ・ショーケース」にて今後の映画作品やオリジナルコンテンツのラインナップを発表する。

 シンガポールの象徴でもあるマリーナ・ベイ・サンズで開催されるプレスおよびハパートナーイベントにて発表されるのは、主要スタジオの今後の映画作品から、動画配信サービス用のアジア太平洋地域(APAC)のオリジナル作品まで50作品以上。

 アジア各国から著名人も参加し、クライムファンタジースリラー『コネクト』から日本の三池崇史監督、韓国のチョン・ヘイン、 コ・ギョンピョ、キム・ヘジュン、『カジノ』からは、イ・ドンフィ、ホ・ソンテ、カン・ユンソン監督など、APACオリジナル作品のキャストやフィルムメイカーが揃って登場する。日本からは、ドラマシリーズ『ガンニバル』より、片山慎三監督、主演の柳楽優弥、吉岡里帆、インドネシアのドラマシリーズ『ティラ(原題)』のチェルシー・イスランらも登場予定だ。さらにディズニー&ピクサー最新長編映画『マイ・エレメント』から、監督・アニメーター・絵コンテ・声優を務めるピーター・ソーンも参加する。

 ウォルト・ディズニー・カンパニー・アジア・パシフィック プレジデントのルーク・カンは、開会の挨拶で「昨年10月に開催した第1回APACコンテンツ・ショーケースでは、この地域から世界最高のストーリーを発掘し、世界の舞台(※中国本土を除く)で輝く優れたクリエイティブを紹介するという意欲的な長期計画を発表し、ローカルコンテンツ制作への第一歩を踏み出しました。 今年は、受賞歴のあるスタジオや象徴的なフランチャイズによるグローバルブランドがお届けするコンテンツの幅広さと、2023年に向けたAPACコンテンツを紹介することを重要視しています」とコメント。

 昨年、ディズニーの動画配信サービスでは45以上の新しいAPACの作品が登場し、いくつかの作品はビジネス、評価の両方で成功を収めている。『ビッグマウス』『サウンドトラック #1』、『IN THE SOOP フレンドケーション』は、APACのほとんどの市場において、配信初週に最も視聴された作品のトップ3に入った。また、ディズニープラスにおけるアジアのコンテンツの総時間は、1年前と比べ8倍に増加している。

 さらに、ルーク・カンは「私たちは、コンテンツのホワイトスペースと呼ばれる分野に、コンテンツ開発を集中させています。 日本のアニメや韓国ドラマ、インドネシアのロマコメやホラーなど、特定の市場で高い人気を得ているジャンルや、各国で人気のあるタレントによるローカルなストーリーテリングなど、より地域に密着した分野に投資していきます。私たちは、ディズニー、マーベル、スター・ ウォーズ、ピクサーといったグローバル・ブランドのコンテンツや、視聴者の心に響くローカルで制作されたストーリーを、全ての市場の視 聴者にお届けするとともに、それら最高峰のストーリーをグローバルにも展開していきます」と述べた。

 また、ウォルト・ディズニー・カンパニー・アジア・パシフィックは、日本の大手出版社、講談社との約70年にわたる出版分野での戦略的協業を拡大し、日本のアニメ作品を配信することを発表。今回の合意により、講談社が生み出す人気漫画を原作とするアニメ作品をディズニーの動画配信サービスにて配信することになり、第1弾として、2023年1月(予定)から、『東京リベンジャーズ 聖夜決戦編』を国内ではディズニープラスにて定額制動画配信(SVOD)で見放題独占配信、海外ではディズニープラス、Disney+ Hotstar にて、見放題世界独占配信(※中国本土を除く)する。

 本日11月30日に発表されるAPACの新プロジェクトは、ディズニーのインターナショナル・コンテンツ&オペレーションズの一環として、名だたるコンテンツ・クリエイターによるオリジナル作品が含まれる。ドラマ、コメディ、ファンタジー、ロマンス、SF、クライム、ホラーなど多彩な脚本による実写作品から、バラエティ、ドキュメンタリー、アニメまで、日本、韓国、インドネシア、オーストラリアを含む複数の市場からバラエティに富んだ作品が登場。これらの新プロジェクトは、2023年までに50以上のAPACオリジナル作品を制作するというディズニーの展望に含まれる。

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