『SPY×FAMILY』“料理”が重要な要素に？　距離を縮めていくアーニャとダミアンにも注目

　テレビ東京ほかにて放送中のTVアニメ『SPY×FAMILY（スパイファミリー）』。第2クールでは、ホージャー家に加わった新しい家族のボンドや、学校での友人たちを通して成長していくアーニャの姿などが魅力たっぷりに描かれている。

　第17話では、アーニャはロイドに課されたオペレーション「梟（ストリクス）」に協力しようと、標的であるドノバン・デズモンドの次男・ダミアンと仲良くなろうと奮闘する。

　アーニャのダミアンとの“妄想”の様子は、背景や人物をチープに描いたり、ダミアンの声を、アーニャの声優である種﨑敦美が演じたりすることで、“手作り感”のある演出にしている。これにより、妄想と現実を描き分けているので面白い。

　口角を上げてたくらみ顔をしたり、目を見開いてショックを受けたり、顔を輝かせて喜んだり。画面いっぱいに映るアーニャの表情は、ダミアンの言葉や反応に合わせてコロコロ変わる。ダミアンも、そんなアーニャの表情に動揺して照れたり怒ったりしているので、2人ともかわいらしい。

　アーニャは、学校にいると喜怒哀楽の変化が激しい。人の心が読めるがその能力を悪用することなく、きちんと相手が話した言葉に向き合って反応しているので、人間らしい。ダミアンも、アーニャと話している時は表情に変化がでる。家でも学校でも自分の思い通りになってきたが、アーニャにはそれが通じないので感情的になりやすいのだろう。

　ダミアンのアーニャに対する態度はいつもそっけないが、入学当初と比べて距離が縮まっているのは間違いない。だが、2人が仲良く会話をするようになるには、もう少し時間がかかりそうだ。