2022.10.28 21:00

『アニメみたいに！』は声優志望者ほど必見？　佐藤拓也×堀江瞬が番組の魅力を語り尽くす

文・取材＝nakamura omame

『アニメみたいに！』を通して開く新たな扉

アフレコに全集中！もしもの学校＆病院コントにコブラ兄弟完全試合なるか!?佐藤拓也＆堀江瞬『アニメみたいに！』スペースコブラ編後半戦！声優バラエティ Takuya Sato & Shun Horie

――これまでで、特に印象的だった回はありますか？

佐藤：アフレコをする回があるんですけど、直近の『スペースコブラ』回では、尊敬してやまない大先輩のフィルムに僕らが声を当てさせていただきました。この番組でなければ、まずできなかったであろうことなんですけど、真の意味で緊張してしまうというか、恐縮してしまうというか。

――やっていることの振り幅がすごいですよね。

佐藤：そうなんですよ。その前には、巨大なマグロ寿司を作ってますからね（笑）。芸の道は深いんだなと、思わざるを得ません。

堀江：僕は、まさしく今話題に上がったマグロの巨大寿司の回が印象的でした。あとはマンモス肉を再現する回。ふだんはできない規模感でやれたので、見た目のインパクトもそうですし、すごく楽しかったです。最近はちょっと大喜利路線が増えてきましたけど、いま一度原点に立ち返って、また料理を作りたいなと思いました。

佐藤：初心を思い出したわけね、「こういう感じじゃなかったよな、俺たち」って（笑）。たしかに、料理はやっていて面白いよね。堀江くんを見ていると「その方法があったか！」と思うことが多くて、相方が堀江くんでよかったなと実感します。

――堀江さんの料理といえば、“材料全部入れ”など様々な名シーンが生まれていますけど、あのキャラクターは佐藤さんから見てちょっと羨ましくないですか？

佐藤：一周回って悔しい……ジェラシーです（笑）。

――（笑）。今後やってみたい企画はありますか？

堀江：そろそろロケとかどうですか？　トムスさんの仕事場潜入とかしてみたいですね。

佐藤：おっ、いいね。アフレコ体験しますか！

堀江：体験なんだ、役はもらえないっていう（笑）。

――あらためて、TMS作品の印象についても聞かせてください。

佐藤：本当に多種多様な作品がありますので、年代も性別も国籍も選ばない、今、叫ばれている多様性みたいなものの宝庫だと思います。その中で、時代時代の表現があるので、それもまた面白さですよね。

堀江：幅広い作品の雰囲気に合わせて丁寧にもの作りをする、常にトップをいく会社だという印象があります。僕たちが共演している『ナナマルサンバツ』みたいなものから『ルパン三世』まで、振り幅が激しくてすごいなと思うし、「『名探偵コナン』に出たいな」と思います。

佐藤：（笑）。でも、出たいよね！

堀江：ここで言っておけば、叶うかもしれませんから！（笑）

――この番組を通して、アニメファンの方にアプローチできていると感じるようなところはありますか？

佐藤：これまで扱わせていただいた作品が、昭和に作られた古き良き名作ばかりなので、令和の今、当時を知らない人たちに新しい発見があったり、楽しんでいただけたりする、何かしらのきっかけになればいいなとは思っています。

堀江：僕も「タイトルは知ってるけど全容は知らない」という作品が多くて、そんな僕みたいな人との橋渡しになるコンテンツだなと思います。たとえば『スペースコブラ』は無料で公開されているので、僕らがコブラの格好をしている動画を観たあとに、「ちょっと観てみるか」と、作品の扉を開いてもらえたら嬉しいです。

――読者には、まだ番組をご覧になったことのない方もいらっしゃると思います。そんな方も含めて、みなさんにメッセージをお願いします。

佐藤：この番組は夜中寂しいとき、誰かが賑やかに喋ってる声が欲しいときに再生していただけると、ちょうどいいのかなと思います。もれなくアニメの情報も入ってきますし、ふと気づいたときに、「『アニメみたいに！』でも観ようかな」と思ってもらえたら。取り上げている作品を知ってる人は「いやいや、そんなんじゃないし！」と、また改めて作品を見直してもらえるような、そんな不思議な番組になっていけたらいいなと思います。

堀江：これを読まれている方の中には、将来、声優になりたいと思っている方も多いと思うんですけど、声優志望の方にこそ観てほしいですね。

佐藤：あはは、この仕事に耐えられるかな？　って（笑）。

堀江：そうです、そうです（笑）。声優はこういう仕事だぞ、ということがわかると思うので、是非よろしくお願いします！