奥野壮が破滅へと歩みを進めていく姿が 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』新場面写真公開
11月4日公開の宮本茉由主演映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』より、奥野壮の新場面写真が公開された。
1947年に出版され“斜陽族”と流行語にもなった太宰治の小説『斜陽』執筆から75周年を記念して映画化される本作は、故・増村保造監督の助監督であった近藤明男が監督を務め、増村と脚本家の白坂依志夫が遺した『斜陽』の草稿脚本を元に脚本を仕上げた。ヒロインのかず子を宮本、彼女が想いを寄せる売れ子作家を安藤政信が演じる。
かず子の弟・直治を演じる奥野は、2017年の「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でW受賞、2018年の『仮面ライダージオウ』(テレビ朝日系)で主演デビューを果たす。その後、車いす陸上のトップアスリートを目指す主人公を演じたドラマ『超速パラヒーロー ガンディーン』(NHK総合)や『劇場版ポルノグラファー〜プレイバック〜』(2021年)に出演、そして『灰色の壁 大宮ノトーリアス』(2022年)では主演を務め、ミュージカル『るろうに剣心 京都編』に出演した。
公開された新場面写真6点では、直治がアイデンティティーを確立できず、破滅へと歩みを進めていく姿が切り取られている。戦争終結後に帰国した直治が、書斎で思案に暮れている姿や、一心不乱に筆を走らせている横顔を捉えたカット、病床に伏した母・都貴子(水野真紀)をかず子と共に励ましているシーン。また、直治の未来を案じるかず子と激しく口論する姿、筆が進まない直治がウイスキーグラスを空にして思案に耽っている様子、そして、酒場で酔いが回った上原(安藤政信)らと、煙草を片手にした直治が熱く語っている様子が写されている。
『斜陽』には、“奔放”とも“無頼”とも“破滅”とも評される太宰治の生きざまが登場人物に投影されている。直治の姿には、麻薬と酒に逃げ、破滅に向かっていた太宰の若き日の姿が重なって浮かびあがる。混沌が続く戦後日本、貴族の血に抗いながら破滅していく直治に待ち受ける運命とは。
■公開情報
『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』
10月28日(金)TOHOシネマズ 甲府先行
11月4日(金)TOHOシネマズ 日本橋ほか全国公開
出演:宮本茉由、安藤政信、水野真紀、奥野壮、田中健、細川直美、白須慶子、三上寛、柏原収史、萬田久子、柄本明、尾崎右宗、菅田俊、岡部尚、中谷太郎、緒方美穂、三木秀甫、岡元あつこ、栗原沙也加、今泉朋子、白石恭子、薗田正美、光藤えり、山村友乃、野崎小三郎、ジョナゴールド、春風亭昇太
原作:太宰治
監督:近藤明男
脚本:白坂依志夫、増村保造、近藤明男
主題歌:小椋佳「ラピスラズリの涙」(作詞・作曲・歌)
配給:彩プロ
©2022 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』製作委員会
公式サイト:kashin-movie.com