二宮和也主演『ラーゲリより愛を込めて』予告編公開 Mrs. GREEN APPLEが歌う主題歌も

 12月9日に公開される二宮和也主演映画『ラーゲリより愛を込めて』の予告編が公開された。

 本作は、1945年に零下40度を超える厳冬のシベリアで、死と隣り合わせの日々を過ごしながらも、家族を想い、仲間を想い、希望を胸に懸命に生きる男・山本幡男の壮絶な半生を描いた物語。

 第二次世界大戦終了後、60万人を超える日本人がシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留され捕虜となった。しかし、山本はあまりにも残酷な日々に誰もが絶望する状況下においても、ただ一人、生きることへの希望を捨てなかった人物だ。収容所での劣悪な環境により栄養失調で死に逝く者や自ら命を絶つ者、さらには日本人捕虜同士の諍いも絶えない中、「どんなに辛いことがあっても、生きて帰るという希望を持ち続けることが大切なんだ」と生きることへの希望を強く唱え続け、仲間たちを励まし続けた。自身も強制収容所に身を置き、わずかな食糧で1日10時間を超える過酷な労働を強いられていたが、仲間想いの行動とその力強い信念で多くの捕虜たちの心に希望の火を灯した。

 ラーゲリで一筋の希望の光であった山本を二宮、妻のモジミを北川景子が演じるほか、山本と同じく抑留者となった男たちを松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕らが演じる。

映画『ラーゲリより愛を込めて』予告編

 公開された予告編では、生きる希望を唱え続けた山本(二宮和也)が突如、耳元を押さえ雪の中に倒れ込み、身体が病魔に蝕まれてしまっていたことが発覚。それでも妻(北川景子)との約束を胸に帰国(ダモイ)を信じ続け、病魔に立ち向かう山本の姿に突き動かされる仲間たちの姿が映し出される。誰よりも山本を慕っていた新谷(中島健人)がこらえきれずに涙をこぼす姿。拷問を受ける可能性も省みず、山本が適切な治療を受けられるようロシア兵に掛け合う原(安田顕)。最も山本に厳しい態度を示していた相沢(桐谷健太)は目に涙を浮べながらも弱る山本を鼓舞する。そして、何事からも目を背けてきた松田(松坂桃李)は「生きているだけじゃダメなんだ。山本さんのように生きるんだ」と覚悟の表情を見せる。

 映像の後半では、Mrs. GREEN APPLEの主題歌「Soranji」の音源も初公開。メンバーの大森元貴は「生きる事への探究、深淵に触れるようなただならぬ感覚でなんとか制作することが出来ました。皆様自身が歩んできた人生に、必ずどこかしらでリンクできる、寄り添える作品を作れたのではないかと思っております」とコメントを寄せた。

大森元貴(Mrs. GREEN APPLE)コメント

戦争映画とはただ言い切れず、人との繋がり、愛とは。信じ抜くことの尊さ、難しさを改めて教えてくれた、確認できた。
僕にとってそんな映画です。
だからこそ「Soranji」は生きる事への探究、深淵に触れるようなただならぬ感覚でなんとか制作することが出来ました。
皆様自身が歩んできた人生に、必ずどこかしらでリンクできる、寄り添える作品を作れたのではないかと思っております。
1人でも多くの方に、この映画が、この曲が届く事を願っています。

■公開情報
『ラーゲリより愛を込めて』
12月9日(金)全国東宝系にて公開
出演:二宮和也、北川景子、松坂桃李、中島健人、寺尾聰、桐谷健太、安田顕ほか
原作:『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(辺見じゅん著/文春文庫刊)
監督:瀬々敬久
脚本:林民夫
企画プロデュース:平野隆
制作プロダクション:ツインズジャパン
配給:東宝
©2022『ラーゲリより愛を込めて』製作委員会 ©1989清水香子
公式サイト:https://lageri-movie.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/lageri_movie

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