『舞いあがれ!』福原遥と浅田芭路が初回でまさかの共演 古舘寛治らの演技が光る

「目的地は快晴。それでは、快適な空の旅をお楽しみください」

 通算107作目となる連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合)が幕を開け、福原遥の優しい声が私たちを新たな物語の世界へと誘った。

 記念すべき第1話は、ヒロイン・舞(浅田芭路)の夢の中からスタート。家族と飛行機で旅をする舞の耳に女性機長のアナウンスが届く。その女性機長は大人になった舞(福原遥)。夢の世界で子役と本役がまさかの共演を果たした。

 母・めぐみ(永作博美)の声で舞が目を覚ますと、そこは1994年4月の東大阪。ものづくりの街で町工場を経営する父・浩太(高橋克典)と幼くしてどこか達観した兄・悠人(海老塚幸穏)が忙しなく出かけていく中、小学3年生の舞はのんびりと今朝見た素敵な夢に心を躍らせる。

 だが、時間が経つにつれ次第に曇っていく舞の表情。始業式の後にしばらく熱で休んでしまった舞は新しいクラスに馴染めるか不安を抱えていた。そんな舞をめぐみは「スミちゃんも待ってんで」と励ます。「友達がいるなら一安心!」と思いきや、“スミちゃん”は舞が学校で可愛がっているウサギだった。

 半年ほど前から原因不明の熱に悩まされているという舞。無理をするとすぐに熱が出てしまうため、体育も見学で休み時間に友だちと元気に遊び回ることもできない。そのためか、やっぱりクラスでも浮いた存在となってしまう。

 しかし、幸運なことにそんな舞を密かに気遣ってくれる存在がいた。それは、クラスメイトの貴司(齋藤絢永)。舞が休み時間のたびにスミちゃんに会いに行っていることを知っているのか、貴司は舞を飼育係に推薦してくれる。そのおかげで舞は同じく飼育係の久留美(大野さき)と知り合うことができた。

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