娘と父が辿った20年近くにもおよぶ日々 ショーン・ペン主演『フラッグ・デイ』場面写真

 ショーン・ペンが監督・主演を務める『フラッグ・デイ 父を想う日』の公開日が12月23日に決定し、あわせて場面写真が公開された。

 本作は、ジャーナリストのジェニファー・ヴォーゲルが2005年に発表した回顧録『Film-Flam Man: The True Story Of My Father‘s Counterfeit Life』を映画化したもの。『ミスティック・リバー』『ミルク』で主演俳優としてアカデミー賞を受賞し、監督作『イントゥ・ザ・ワイルド』が同賞2部門にノミネートされたペンが、構想15年をかけて監督・主演を務めた。ペンが自身の監督作に出演したのは本作が初となる。

 1992年、全米にショッキングなニュースが流れた。アメリカ最大級の贋札事件の犯人であるジョン(ショーン・ペン)が、裁判を前にして逃亡したのだ。彼にはジェニファー(ディラン・ペン)という娘がいた。父の犯罪の顛末を聞いたジェニファーは、「私は父が大好き」と呟く。史上最高額の贋札を非常に高度な技術で偽造したジョンとは、一体どんな男だったのか。父の素顔を知っても愛情は変わらなかった娘との関係とは。

 ショーン・ペンが演じるジョンの娘・ジェニファー役には、彼の実娘であるディラン・ペンがキャスティングされた。ディランが本作の脚本を初めて読んだのは15歳の時で、父からの15年間に及ぶ説得に応じて出演を決意した。

 公開された場面写真は、娘と父が辿った20年近くにもおよぶ日々を切り取ったもの。ジェニファーとジョンが久しぶりに一緒に出かける姿を捉えたショーンとディランの父娘2ショットシーンをはじめ、ジョンがたったひとりで膨大な枚数の贋札を作っている衝撃的な場面や、ジョンと別居する母とジェニファーたち子どもを気にかけサポートする伯父ベックを演じるジョシュ・ブローリンの姿も捉えている。この中でひと際強い印象を残すのが、幼い頃のジェニファーが父に抱えられ甘えている様子を捉えた過ぎし日のひとコマ。

 過去の時代のシーンは、リアルに描くためにARRIのカメラとヴィンテージのレンズを使い、16ミリのコダック製の在庫フィルムで撮影された。ショーンは、「デジタルの画では、時が過ぎゆく人生の美しさが欠けてしまう。だから、デジタルで撮影してレイヤーで映画的な趣を加えるよりも、フィルムを使うことにしたんだ」と説明する。

■公開情報
『フラッグ・デイ 父を想う日』
12月23日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督:ショーン・ペン
出演:ディラン・ペン、ショーン・ペン
配給:ショウゲート
2021年/アメリカ/英語/112分/カラー/ビスタ/5.1ch/PG-12
©︎2021 VOCO Products, LLC
公式サイト: flagday.jp
公式Twitter:@showgate_youga

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