『俺かわ』大和役から『ドンブラザーズ』主題歌まで 目が離せない森崎ウィンの活躍
これまでの森崎の歩みが、俳優としての多様性に繋がり、花開こうとしているように見える。
2022年8月末から上演される、ブロードウェイミュージカル『PIPIN』では主演を務めることが発表された。初演時は城田優が主演を務めており、森崎は偶然にも自らチケットを購入して観劇し、「なんて素晴らしいエンターテイメントだ!」と思っていたところ、この話が舞い込んできたと話す(※3)。8月19日公開の橋本環奈主演映画『バイオレンスアクション』への出演も決定している。
『俺かわ』第8話では、康介(山田涼介)と和泉(芳根京子)の仲をかき回す、人事コンサルタントの山城大和を演じた。康介は「大和が和泉の元カレなのでは?」と思いヤキモキしていたが、実際は、大和は和泉の双子の兄。森崎演じる大和は、どことなく不穏な雰囲気をまといながら登場。「可愛さ」を全面に出す康介に対し、容姿端麗でたくましさも感じさせる「デキるビジネスマン」の雰囲気が、森崎の演技から表現されていた。「いつもは爽やかなのにちょっとうさんくさい」「あまりにかっこよくて余韻が……」など、その存在感にSNSでも反響があった。
また、『村井の恋』では、妹のことが大好きなシスコン兄を演じ、『持続可能な恋ですか?』では、フランスで流暢な英語を話すビジネスマン役として出演した。
森崎が主題歌を担当する『ドンブラザーズ』は、ヒーロー5人が凸凹な容姿をしていて、バラバラでまとまりがないが、少しずつ仲間意識が芽生えてきたところ。はちゃめちゃなコメディと思わせつつ、人間ドラマが描かれている。森崎が歌うOP「俺こそオンリーワン」、ED「Don't Boo!ドンブラザーズ」は、どちらも曲がかっこよく、リズムとビート感が心地良い。「歌詞が押しつけがましくなくて、多様性を感じられる」と戦隊ファンからも評判だ。
筆者は、3人の子どもたちと『ドンブラザーズ』を第1話から視聴している。子どもたちが毎回録画し、3回は見返すほどキャラクターやストーリーを楽しんでいる。『俺かわ』で人事コンサルを演じる森崎を見て、「あの、頭から離れない歌を、この人が……!」と、イメージが結びつかず、心から驚いた。主題歌をテレビで披露する姿をいつか見られたら、と家族全員で期待している。
バラエティなどで話す姿を見ると、聞かれたことは隠さずになんでも素直に答え、少年のように屈託なく笑う姿がなんともかわいい。6月5日に放送された『プレミアの巣窟』(フジテレビ系)では、司会のキャイ〜ンの天野ひろゆきが、森崎のリアクションや可愛い人柄がツボにハマり、同じく司会の小島瑠璃子が「男性ゲストでこんなに天野さんが楽しそうなの、珍しい」と驚いていた。あらゆる世代から愛される人柄が魅力的だ。
今期ドラマでは「兄」や「ビジネスマン」といった役を演じたが、本人の持つ愛らしさが全面に出るような、どこか抜けたところのあるキャラクターを演じる姿も見てみたい。映画やミュージカルを控える森崎ウィン。俳優としてもアーティストとしても、今後が良い意味で予想できない、目が離せない存在だ。
※記事初出時、一部記述に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
※1. https://gendai.ismedia.jp/articles/-/86980
※2. https://encount.press/archives/5520/4/
※3. https://www.youtube.com/watch?v=7SuWKn3v3bY