『ちむどんどん』賢秀はあえて“ウザい芝居”を目指した 竜星涼「これからも乞うご期待」
本日6月10日放送の『あさイチ』(NHK総合)「プレミアムトーク」に、『ちむどんどん』(NHK総合)でニーニーこと賢秀を演じる竜星涼が出演した。
東京で我那覇(田久保宗稔)と再会した賢秀は、胡散臭い健康食品「紅茶豆腐」でビッグなチャンスを掴もうとするが、再び我那覇に金を持ち逃げされてしまう。その金の出所は、またしても母・優子(仲間由紀恵)から。度を越した甘やかしに良子(川口春奈)と歌子(上白石萌歌)も呆れ顔。物語序盤は本気なのか冗談なのか分からない優子の優しさだったが、第9週からは徐々にコミカルに演出され始めている。賢秀は、給料を前借りしたまま逃亡していた猪野養豚場にまさかのカムバック。清恵(佐津川愛美)からの注意に「なんでそんな偉そうなわけ? 女のくせに!」と言い返してしまうところを見ると、子どもの頃から1ミリも成長していないのではないかと思えてしまう……。
そんな第45話の朝ドラ受けは、竜星涼のアップからスタート。たっぷり間をためて喋り出す厳かな竜星の佇まいに、博多華丸も「なにか取り返そうとしてます……?」と早速ぶっこむ。SNSやネットニュースでの賢秀に向けた厳しい声を竜星も受け取っているようで、「役者冥利に尽きると思いながら」と前向きに捉えているようだ。
朝ドラ受けもついつい熱くなってしまうほどに、視聴者のフラストレーションを日々募らせる自由奔放な賢秀という存在。竜星涼は、賢秀を演じる上で「ウザい芝居」を目指したのだという。比嘉家の四兄妹の中で繊細な三姉妹たちを引き立たせるために、竜星はあえて見てられないけど気になって見てしまうようなテンション高めの演技を意識した。
竜星の中でイメージにあったのは「沖縄のニーニー」。『ちむどんどん』を通して実際に沖縄出身の人々と接する機会があり、「こういうニーニー沖縄にいるよ!」「お母さんみんな優しくて、長男には甘いのよね」と共感を得られたという。そんな沖縄の長男坊というパブリックイメージを、少々偏った見方もありながら煮詰めて誕生したのが賢秀という役である。
賢秀が、一度騙されたはずの我那覇と再会した際に怒る素振りを見せなかった、という華丸の突っ込んだ指摘に、竜星は「まぁそこはドラマですので、想像を膨らませてもらって。あえてそこまで語らないのがニーニー」とあくまで物語の余白部分だと解説。悪気はなく、あくまで家族のために素直に行動している賢秀に「そこが許せてしまう、温かく見守れるポイントなのかな」と解釈していた。
何をやっても注目される、なんだかんだで愛されキャラの賢秀。『ちむどんどん』において、ある種一番の人気キャラとも言える彼の今後に竜星は「これからも乞うご期待」とコメントしていた。
■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00~8:15、(再放送)12:45~13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30~7:45、(再放送)11:00 ~11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK