ブラッドリー・クーパーが実在する大物プロデューサーに 『リコリス・ピザ』本編映像公開

 7月1日公開の映画『リコリス・ピザ』の本編映像が公開された。

 本作は、ベルリン国際映画祭で金熊賞、世界三大映画祭であるカンヌ、ヴェネチア、ベルリンすべてで監督賞受賞の経歴を持つポール・トーマス・アンダーソン監督最新作。1970年代のハリウッド近郊、サンフェルナンド・バレーを舞台に、実在の俳優やプロデューサー、実際の出来事を背景として、アラナ(アラナ・ハイム)とゲイリー(クーパー・ホフマン)が偶然に出会い、すれ違い、歩み寄っていく恋模様を描き出す。

【本編映像】ブラッドリー・クーパーがハリウッドの名物プロデューサーを熱演!【7.1(金)公開リコリス・ピザ】

 公開された本編映像は、ブラッドリー・クーパー演じる1970年代の映画プロデューサーのジョン・ピーターズの出演シーンを捉えたもの。ゲイリーたちが、ピーターズの家にウォーターベッドを届けに行き、なぜかイラついているピーターズに「俺の恋人は誰?」とバーブラ・ストライサンドの名前を言わされるシーン、「ザンド」「サンド」と発音を何度も訂正され、子どもに対して自分の彼女の名前に執着するピーターズの様子が描かれている。

 ジョン・ピーターズは、本作の舞台であるサンフェルナンド・バレーのヴァンナイズ出身の映画プロデューサーで、かつては美容師だったが女優のバーブラ・ストライサンドとの交際で有名になり、彼女の主演映画『スター誕生』をプロデュースし、その後も数々の作品を製作し、クーパー監督作『アリー/ スター誕生』の製作にも関わっている、大物プロデューサーだ。「ファットバーニーズ(主人公ゲイリーのモデルであるゲイリー・ゴーツマンが、実際にウォーターベッドを販売していた店)でウォーターベッドを売っていた知人が、ジョン・ピーターズの家にベッドを届けた」という話から着想を得て、クーパーは実在する“クレイジーなハリウッドプロデューサー”を演じることになる。

 アンダーソン監督はクーパーについて「恐ろしい俳優で長年彼と仕事をしたいと思っていた」とキャスティングの機会を切望していたと言い、本作にクーパーが出演を決めた時のことを「最高の瞬間だった!」と語っている。また、アンダーソン監督は、ピーターズ本人に会いに行きシナリオを彼に伝えると、「いいじゃん、誰が僕を演じるんだ?」と聞いてきたという。クーパーが演じることを伝えると「最高のキャスティングだ」といいつつも、子供たちの役立たなさに腹を立てて叫ぶという内容について、「自分だったら、彼女を誘惑しようとするんじゃないかな」と、本人自らシーンの提案もしたというエピソードも明かした。

■公開情報
『リコリス・ピザ』
7月1日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・脚本・撮影:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:アラナ・ハイム、クーパー・ホフマン、ショーン・ペン、ブラッドリー・クーパー、ベニー・サフディ
配給:ビターズ・エンド、パルコ ユニバーサル映画
(c)2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:licorice-pizza.jp
公式Instagram:@licorice_pizza_jp
公式Twitter:@licoricepizzajp

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