『恋マジ』純と柊磨に訪れたさらなる試練 “第三者の存在”が3組の関係性を揺るがす

 互いの弱さを見せ合って、ようやく心を通わせることができた純(広瀬アリス)と柊磨(松村北斗)。そんな2人に『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ・フジテレビ系)第7話では、さらなる試練が訪れる。柊磨の母・真弓(斉藤由貴)が突然現れたのだ。

 ギャンブル依存症で入所していた施設を抜け出し、柊磨に会いにきた真弓。柊磨はギャンブル絶対禁止を条件に同居を許可する。純は恋人のように息子を溺愛する真弓に圧倒され、内心気が気でない。その矢先、要(藤木直人)の過去がネットニュースで取り上げられ、「サリュー」の評判はガタ落ち。すぐに閉店すると言い出したオーナーの次郎(小市慢太郎)に息子である柊磨は店を引き取りたいと提案するのだった。

 甘え下手な柊磨はまたもや自分一人で全てを抱え込もうとするが、純はすぐに柊磨の気持ちを見抜き、全身全霊で力になることを告げる。そんな純が思いついたのは、あえて要の過去を隠さず公にし、クリーンなイメージで「サリュー」を全面的にリニューアルすることだった。

 要に週一で料理を教わるようになった響子(西野七瀬)や、健全な関係を築いているアリサ(飯豊まりえ)と克巳(岡山天音)も加わり、純のおかげで心強い仲間ができた柊磨。6人の力を合わせた結果、リニューアルオープンは大成功でお店には活気が戻ってきた。「純がいなくちゃ何にも回らない」と真弓に語る柊磨の表情は、いつになく穏やかで誇らしげだ。

 彼はいわゆる、昨今メディアでも度々話題に取り上げられている“ヤングケアラー”だったのだろう。ヤングケアラーとは、家族に障がいや病気などでケアを必要とする人がいる場合、本来は大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものこと。別の家庭を持つ父親が早くに出て行き、ギャンブルにのめり込んでいく母親と二人残された柊磨にもそれは当てはまる。自分がしっかりしなければ、立ち行かない家庭環境で育った末に、柊磨は自然と人に期待しない癖をつけたのだろう。

関連記事