『ザ・ボーイズ』S3に新スーパーヒーローチームが登場 激ヤバなエピソードに期待
2019年に配信スタートした『ザ・ボーイズ』は、マーベルやDCコミックスの人気キャラクターをパロディにし、タブー擦れ擦れのブラックユーモアを投げ込みまくった異色スーパーヒーロードラマ。6月3日よりAmazon Prime Videoにてリリースされる待望のシーズン3で注目したい点や、期待できることを考察していきたい。
本シリーズで中心となるのは、それぞれ事情を抱えたブッチャー(カール・アーバン)とヒューイ(ジャック・クエイド)、キミコ(福原かれん)とフレンチー(トマー・カポン)、MM(ラズ・アロンソ)が結成した自警団“ザ・ボーイズ”。巨大企業ヴォート社によって生み出され、堕落しまくったスーパーヒーローチーム“セブン”をザ・ボーイズが成敗していく姿が、グロ&エロ&激しいアクション満載で描かれる。
シーズン2のラストではザ・ボーイズのメンバーがバラバラになり、ヒューイは政治的な側面からヴォート社を追い詰めるべく、ザ・ボーイズに協力的な姿勢を示していたヴィクトリア・ニューマン議員(クローディア・ドゥーミット)の下で働くことに。MMは家族の元へ戻り、キミコとフレンチーは一緒に新たな冒険へ。そして、政府が新しく創設した能力者監視チームに誘われたブッチャーは、その申し出を断り去って行った。
事実上の解散状態となってしまったザ・ボーイズだが、まだ彼らとセブン、ヴォート社との戦いに決着はついていない。シーズン3の予告編では、どうにかザ・ボーイズのメンバーが再集結し、ブッチャーがヴォート社の開発による超人血清“コンパウンドV”を自分に打ち、24時間だけスーパーヒーローになることが明らかに。しかし他のメンバーは、その過激なブッチャーのやり方を快く思っていない様子で、チーム内で対立が勃発する気配が……。
再びチーム関係が危うい状態に陥りつつあるなか、シーズン3では新スーパーヒーローチーム“ペイバック”が登場し、さらにストーリーを掻き乱してくれそうな予感がする。ペイパックは、第二次世界大戦中に活躍した不老不死のソルジャーボーイ(ジェンセン・アクレス)が率いるスーパーヒーローチームで、原作コミックスではセブンの次に強力な存在として描かれている。
コミックスにおけるペイバックのメンバーは、ソルジャーボーイ、ストームフロント、テックナイト、スワット、マインドドロイド、クリムゾン・カウンテス、イーグル・アーチャー。対するドラマ版は、『ザ・ボーイズ』の公式Twitterが投稿したポスターによると、メンバーはソルジャーボーイと“セブン”のメンバーだったブラックノワール、クリムゾン・カウンテス(ローリー・ホールデン)、TNT(トミー&テッサ)、マインドストーム、エアバースト、ガンパワーという顔ぶれのようだ(※1)。
現時点では、どのような形でペイバックがシーズン3に絡んでくるのかは謎だが、ソルジャーボーイは、セブンのリーダーでソシオパスのホームランダーよりも輪をかけて一癖アリなキャラクターだと予想される。ということは、彼がホームランダーにとって大きな脅威となり、「ペイバックVSザ・ボーイズ」という図式ではなく、「ソルジャーボーイVSホームランダー」、または「ペイバックVSセブン」という図式が成立する可能性も考えられるかもしれない。とにかく、新スーパーヒーローチームの存在が、ザ・ボーイズとセブンの対立関係、そして善と悪のダイナミズムを引っ掻き回してくれるのではないだろうか。