2022.05.12 06:00

村上虹郎、『未来への10カウント』ボクシングを通して得た発見　「西条、荒らしますよ！」

文・取材＝柚月裕実、写真＝池村隆司

「見どころは……西条、荒らしますよ！」

ーー先日の会見によると、ボクシング部のキャストは昨年の11月からボクシングを始めたそうですが、村上さんも同時期からスタートしたのですか？

村上：僕は皆さんとはクランクインがずれているので、1月の初旬からでした。最初の2日間で、ちょうど大雪が降ったんです。僕は殺陣とか剣道とか、スポーツも結構やってきたので、身体自体はやわではないと思うんですけど、雪の冷えもあったのか2日間やっただけで首を痛めてしまって。

ーーええ！

村上：ぎっくり首みたいな、頚椎捻挫の手前みたいな状態になってしまって。打撃系の格闘技はやってこなかったので、たぶん体が打っているパンチの衝撃に耐えられなかったんでしょうね。2日やっただけで「最低でも1週間は動かないで」って言われて……。やる気まんまんで行ったのに、いきなり動けなくなっちゃいました。最初の2カ月弱は、毎回体のどこかが痛かった。あまりマイナスなことばかり言うと、あれですが（笑）。

  ーー（笑）。

村上：この作品の面白さは本編を観ればわかるので、あえて言いますけど、最初は「これ厳しいかも、走り抜けられないかも」と思っていました（笑）。ただ、つらいけれど同時にやりがいもあるし、体が慣れてできることが増えた瞬間は気持ちいい。トレーニングしている最中は頑張れるんですけど、帰ったあと2日間ぐらい使い物にならなかったりするので、それも面白いなと（笑）。ここまで本格的な肉体改造をするというのは、やっぱり大変なことだと思います。

ーーつい先日まで放送されていた『カムカムエヴリバディ』（NHK総合）では野球、今回はボクシングとスポーツに打ち込む役が続きますね。

村上：やってましたねー。ただ、野球とボクシングは結構違うかもしれません。野球はもう少しテンポがゆっくりなので。

ーーボクシングは速そうですね。

村上：圧倒的にテンポが速いし、何よりも距離が近いです。人の話し方や会話のテンポ、相手との距離感の測り方って、どういうスポーツをやってきたかによって変わると思うんです。ボクシングをやっている人は、もちろん個人差はあると思うんですけど、やっぱりスピード勝負で、近い距離の中での読み合いになったりするので、「あ、この距離感って僕の中になかったな」という発見がありました。

ーー動き方にも注目するとより面白くなりそうですね！　最後にご覧になる方にメッセージをお願いします。

村上：見どころは……西条、荒らしますよ！ってところですかね。あまり詳しくは言えないですけど（笑）。

■放送情報
『未来への10カウント』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00～21:54放送
※第5話は、5月12日（木）21:00～22:00放送
出演：木村拓哉、満島ひかり、安田顕、高橋海人（King & Prince）、山田杏奈、馬場徹、オラキオ、坂東龍汰、佐久本宝、吉柳咲良、櫻井海音、阿久津仁愛、大朏岳優、山口まゆ、三浦りょう太、富樫慧士、村上虹郎、八嶋智人、滝沢カレン、川原瑛都、市毛良枝、富田靖子、内田有紀、生瀬勝久、柄本明
※高橋海人の「高」は「ハシゴダカ」が正式表記。
※三浦りょう太の「りょう」はけものへんに寮のかんむりなし。
脚本：福田靖
演出：河合勇人、星野和成
ゼネラルプロデューサー：横地郁英
チーフプロデューサー：黒田徹也
プロデューサー：川島誠史、都築歩、菊池誠、岡美鶴
音楽：林ゆうき
主題歌：B’z
制作協力：アズバーズ
制作著作：テレビ朝日
(c)テレビ朝日